儒教の経典である四書五経。その四書に当たる、『大学』、『論語』、『孟子』、『中庸』を読み終えた今、四書と『7つの習慣』との共通点が幾つか見つかったので、それについて考察していきます。
○仁と義&第一の習慣 主体性を発揮する
これは、周囲からの刺激にただ反応するのではなく、自分自身で行動を選択して反応するものです。これは仁や義を実践する際にも必要です。
自分で正しいと思った事を行うには、自分の意志を強く持つ必要があります。周囲からの言葉に流されるのは、他人の仁義に従っているも同然です。己の仁義を貫くには、自分自身の価値観を自覚し、それを行動に反映させなければなりません。
『7つの習慣』でも、主体性の発揮には良心などが必要とあります。この良心こそが仁と義だと思います。仁義と主体性には、深い結びつきがあるのが分かります。
○中庸&第四の習慣 Win-Winを考える
Win-Winとは自分と相手の両方に利益がでる関係の事です。これを実現するには、自分本位でも相手本位でもいけません。正に、中庸の関係です。
『7つの習慣』では、仏教の中道を例に取り上げており、これも中庸に近い意味があります。
儒教では、「君子は和して同ぜず」という言葉があります。優れた徳を持つ人は、周囲と調和して高め合う人間関係を築くが、周囲に媚びへつらうような事はしないという意味です。
儒教でも、『7つの習慣』でも、ただ周囲に合わせたり対立するのではない、優れた人間関係を築く事の重要性が説かれています。
☆まとめ
儒教は元々、上流階級の子供に王や政治家になる為の倫理教育で、『7つの習慣』は、学生から主婦、経営者等、あらゆる立場の人に、より高い価値のある人生を送ってもらう為のものです。教育対象や向かわせるゴールが違う為、内容には色々と相違点があります。しかし、共に最も重要と強調しているのは、人格です。
儒教では“徳”として、『7つの習慣』では、人格主義として、人格を磨くのが第一と説いています。
人間成りたい姿、成し遂げたい事は様々ですが、どんな道をゆくにせよ、人格は必須事項のようです。
