超訳 孫子の兵法 第九、十章 行軍、地形篇 | 読書ブログ

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自分が読んだ本の感想や、見所を書いていきます。本の最初から最後の部分まで書いていくので、多少のネタバレはご容赦下さい。

   この二つの章は山岳や河川、湿地帯といった地形を徒歩や馬でどう進軍し、戦うかについての内容が多かったです。戦争ならまだしも、平和な現代社会では生かしづらいものでした。

   しかし、将軍の過ち、軍の統率については、学ぶべき箇所ばかりで、戦争のない社会でも実用可能なものでした。

  兵士が将軍に慣れ親しんでいないのに、懲罰を行うと兵士は心服しない。慣れ親しんでいるのに懲罰を行わないでいると、兵士を動かせなくなる。だから、徳を持って兵士に接し、刑罰で統制する。これが必勝の軍だというのです。

   これと殆ど同じ事が、以前のブログで書いた、「成功者の告白」にもありました。チームをまとめる際、先ずは母親的な愛情でメンバーにチーム内での居場所を与え、次に父親的な躾で、コンプライアンス等を徹底させるというものです。

   他にも、兵士を我が幼子のように可愛がれば、兵士は将軍を慕うようになる。しかし、それだけでは我が儘な子供のようになるともありました。子育て本は最高のマネジメント本だというのは聞いたことがあります。それは先程の父性と母性によるマネジメントからも納得がいきます。

   しかし、最も特筆すべきは、この最新のビジネス書にも書かれているマネジメント論が、会社も電気もない古代中国の時代から確立されていたことです。この事は、人間心理の原則が古代から変わらずにあることを証明しています。

   この事を知っていた「孫子」の著者、孫武は非常に聡明な人物であり、人間心理にも通じた人物だったと思われます。古代から続く先人達の教えを死なせずに、生かせ続けたいものです。