お疲れ様です
今朝は晴れお天気で嬉しいです
さて、最近学びたい人の動機って何かな?
と考えるきっかけになった本があります。
タイトルだけ聞くとアレなのですが(笑)
「最後の秘境 東京藝大 〜天才たちのカオスな日常〜」
ビジネス書ではないですし、
単純な興味だけで読んだのですが…。
皆さん、東大・藝大と言えば
倍率が凄まじいくらいはご存知の方も多いのではないでしょうか?
藝大は大きく分けて
音校と美校に分かれています
私自身上野にある国立科学博物館へよく行くので
藝大があることは知っていたのですが
特別興味もなく
ただ、この本を読んでいると
(藝大に通われている天才たちへの取材内容を元に
構成されているのですが)学びたい人の動機って何かな?
と考えさせられました。
音校はもちろん英才教育を受けたバリバリの方々が通う
あぁ別世界と感じましたが(トップの先生に習いたいと思って努力していたら行き着いたから藝大にいますよ的な)
美校は自分のやりたいこと、試したいことへの時間を得る為に
受験し、大学へ場所を作った人といった印象を受けました。
美大への受験は
一般的な受験の勉強とは異なり、美大用の予備校へ通ってくる人が大半だと聞きます。
しかも何浪もして。
現役で合格するとなったら東大より難しいそう。
私には全く理解できない受験内容で
実技試験で決まることがほぼ。
一次試験でデッサン、二次試験で各専攻に合った作品作りが求められるそう。
作品づくりなので…
試験が6時間の中でとか、数日に渡って仕上げるだとか。
二次試験の集合場所が上野公園で
バスで移動、水族館へ連れて行かれ、スケッチブックを渡され取材をし
翌日校舎に行き描くなんてものも。
なんだろう、、、
赤本とか試験対策とかそんなことでは到底無理なこの感じ。
もちろん美大の予備校には
過去合格者作品だったり、傾向と対策だったり、そもそもの技術や受験美術のテクニック
などは教えてもらえるようですが
一筋縄ではいかないのでしょうね。過去合格者の奇才的エピソードが簡単に知れる時代。
だからこそ、そんな一部の人の様に奇抜なことをやれば良い時代でもなさそうだし。。。
この本の中では、もちろんそんな受験を突破して
現在東京藝術大学に通われている方のエピソードが書かれているのですが
どの方の話を読んでも、何となくですが、この大学に学びに来たいから入りたかったというよりか(もちろん基本的にいくらかはそれはありますが。)
大学で与えられる時間を思いっきり楽しみたくて大学受験を頑張った…
ようやくやりたい事をやれる時間と場所、経験者や同士がいる場所に通える
やっほーい!
といった人たちに見えました。
学びの動機って人それぞれだと感じます。
そのものが好きで学びたい。
もっと上達したくて学びたい。
自分がやりたいことをする為には学ばなければいけない。(藝大なんかはここを問う為に受験内容が奇抜なのかな?)
一般的な大学受験でも、もちろん
受験用の勉強と実際に入ってからの勉強は異なります。
だから美大だから特別にそうだということではないのですが、
入学後、目で見て分かるもので表現を爆発されると(作品として)、何だかそのことを目の当たりにします。
これをやる為に頑張って学んでたんだね・・・と。
社会に出てから、
学びへの動機ってどんなことがありますか?
こんな風に分かりやすく
学びへの動機がはっきりすることって減ったと思います。
自分のやりたい事を自分の中だけで決められる時期が終わったからかもしれません。
でも、会社から求められるのは
自分のやりたい事を自分の中だけで決められる時期が終わったと思わずに
様々なアイデアでイノベーションを生み出してほしい、新しい切り口大歓迎!
といったことですよね。実現するかしないか、受け入れてもらえるかは社風なのかもしれませんが。
なんでこんなに会社と社員の間に
意識の差が生まれるのかなぁ?
学びへの動機って、自分が本当に知りたいと思ったことほど強いですし
続きますよね。
動機が明確だからどんどん進みますし。
学ばせるきっかけとなる教育コンテンツを作っているわけですが、
eラーニングの受講率が悪いといった事を聞くと
学びの動機に引っかかりもしなかったのかぁ。。。
と力不足さを感じることもあります。
面白いな
もっと知りたい
どういうこと?
自分のやりたいことってこういう事だったのかも
自分のやりたいことに関係することなのかも
どんなことでも良いので
次への学びの動機となるようなコンテンツを作りたいものです。
藝大生が
私のやりたいことはコレじゃー!
と作品に魂をこめるまでの過程には
沢山の学びへの動機が自身の中であったのだと、積み重ねていたのだと思います。
自分が最終的にやりたもの・ことなんて明確な人は稀です。
学びの動機を積み重ねながら作るものや発信するものが最終的には
自分のやりたいこと、やってみたいことに繋がるのだと思います。
だからこそ企業は、社員にアイデアや会社の為に考えて欲しいと求めるならば
多くの学びの動機に繋がるヒントをばらまく必要があるのではないでしょうか?
自分でその動機をワクワクしながら積み重ねられるのは
藝大の天才たちくらいなのかもしれませんよ