こんにちは。
もう1年も終わりですね。あっという間ですね。
エデュテインメントという言葉をご存知ですか?
エデュケーション(教育)+エンターテインメント(娯楽)=エデュテインメント。
簡単に言うと「楽しく学べるコンテンツ」ということです。
何年か前に、脳トレとか英語漬けとかニンテンドーDSで流行りましたね。
マルチメディア以外でもキッザニア等の施設もエデュテインメントと言えそうです。
エデュテインメント。
最近はあまり聞かなくなった言葉ですが、
ネットラーニングの岸田社長のブログ に面白いことが書いてありました。
ゲーム会社は教育的要素を含んだゲームを作る。
教育会社はゲーム的要素を含んだ教育を提供する。
同じようで全く違うこの2つ。どちらが競争優位なのか。
とのこと。
岸田社長のお考えはブログをチェックしてください。
私としては、本来、教育自体にエンターテインメント性があると思っています。
あとはそれをどう受講者に伝えるか、の問題だと思います。
人間の動機付けには
外発的動機付けと内発的動機付けの2種類の動機付け(やる気の元)があります。
外発的動機付けは、例えば
「テストで100点取ったらおもちゃを買ってもらえる。だから勉強する。」
というものです。動機付けられる対象が行動の対象と異なるということ。
それに対して内発的動機付けは、
「勉強自体が楽しい。だから勉強する。」
というものです。行動自体に動機付けられるということ。
この2つの動機付けのどちらが良いか悪いかというのはケースバイケースですが、
外発的動機付けは持久性に難があり、
内発的動機付けはそれ自体の実現性に難があります。
また、せっかく内発的動機付けがあるにもかかわらず、
外発的動機付けを提示されると、動機付け自体が低下するという面もあります。
勉強しようと思っていたときに「勉強しなさい」と言われるとやる気が無くなるっていうやつです。
しかし、この2つは両立しうるものでもあります。
それは外発的動機付けの自律性が高いときに起こります。
要するに
「勉強すること自体が楽しくて、更にその達成の先には嬉しい物が待っている」
これが最高の状態ですよね。
それを思うと、私はあくまで教育自体にエンターテインメント性を感じてもらうのが、
一番だと思うのです。
エンターテインメントが持つ娯楽性(変な日本語ですが)の果たす役割は、
あくまでインターフェイスのとっつきやすさや操作性の良さのレベルに留めるべきだと思うんです。
だって、確かに楽しいソフトだけど、英語漬けで英語を話せるようになった人、知らないもの。
その反対に、英語を話せるようになった人は英語自体(小説とか)や英語圏の文化が好きな人が多いように感じます。