「導入した事はあったけど、誰も受講せず、ランニングコストだけがかさんでいった」


「研修は顔をつき合わせてやる事に意味があるのだから、eラーニングなんて意味が無いだろう」



お客様のもとに伺うと、こういったお言葉を頂くことがあります。


しかし、私たちのプレゼンテーションをご覧になった方の多くは、


上記のようなネガティブイメージを覆されています。







結論から言うと、


eラーニングであれ、その他の研修であれ、


最も重要なことは



「研修のスタートとゴールを明確にすること」



です。




「なんだ、当たり前のことじゃないか。」


と思われた方、本当にそうでしょうか。



あなたが受けている研修には、明確なゴールがありますか?


ただ漫然と受けている方、いらっしゃいませんか?



あなたが企画した研修は、明確なスタートがありますか?


受講者の「属性以外の前提条件」を考えたことはありますか?









例えば、アメリカに弱小草野球チームがあるとします。


ある、元メジャーリーガーの日本人が


このアメリカの弱小草野球チームのコーチに就任してしまいました。


彼はもちろん試合や練習の場に立ち会うことは出来ません。


なんていったってアメリカですから。


ただ、現地の監督がチームの練習内容や状況について


詳しく教えてくれます。


彼は遠く離れた島国日本から、彼らを成長させなければなりません。








上の例えはeラーニング会社と、eラーニング受講者との関係を例えたものです。


遠く離れた所に住むコーチがeラーニング会社で


弱小草野球チームがeラーニング受講者。



いくらコーチが元メジャーリーガーであっても、


このチームを強くすることは難しいでしょう。


一般的な野球のルールや、


逆境を乗り越えたかつての経験は語ることはできるかもしれませんが。



それを教えた所で、チームが強くなるとは考えにくいですね。



しかし、現在のeラーニング会社の殆どは、


一般的なルールや、コーチのかつての武勇伝を教えています。


本やビデオの内容をインターネットで流しているだけです。


これでは、冒頭のような意見が出ても仕方がありません。







eラーニングにおいて重要なのは、


研修内容やそれを監修した講師の略歴ももちろんそうですが、


最も重要なことは「研修設計」です。



どんな人が、どうなりたいのか。


どんな人を、どうならせたいのか。


言い換えれば、スタートとゴールです。




eラーニングは、一度決めたコンテンツを変更することは容易ではありません。


一流講師のように、受講者のモチベーションを見てその場でフレキシブルに対応することは出来ないのです。


ですから、きめ細かい研修設計が勝負を決めます。



それに鑑みると、


汎用のeラーニングなど、


どれだけ無用なものなのか、


おわかりになるかと思います。