今月1日に、『2016年流行語大賞』が発表され、「神ってる」が選ばれたわけですが、今月23日に発表される『2016年ブラック企業大賞』のノミネート企業が、同時期に発表されました。
ノミネートされた企業は以下の通りです。
・株式会社 エイジス
・株式会社 電通
・株式会社 ドン・キホーテ
・株式会社 プリントパック
・関西電力株式会社
・佐川急便株式会社
・サトレストランシステムズ株式会社
・宗教法人 仁和寺
・ディスグランデ介護株式会社
・日本郵便株式会社
『ブラック企業大賞』は、弁護士やジャーナリストらにより、長時間労働や残業代未払い、過労死問題、セクハラ、パワハラなどを総合して選ばれる、皮肉めいた大賞なのですが、今回は、ついに「電通」がノミネートし、宗教法人までもがノミネートされる形となりました。
ノミネート理由に関しては、各メディアに記載されていますが、やはりどれもパンチの利いたものですね。
「『過労』は当たり前」「甘えず黙って仕事をしろ」と言われてしまう時代が続いており、なかなか改善される予兆が見られません。
そういった状況に一矢報うことが出来ればよいのですが、なかなか現状は厳しいようですね。
ちなみに、この賞はこれまで4回行われており、2012年は「東京電力株式会社」、2013年は「ワタミフードサービス」、2014年は「株式会社ヤマダ電機」、去年は「株式会社セブン-イレブン・ジャパン」が大賞に選ばれました。
あくまで「ジョークめいた」賞であり、選ばれたからと言って法的措置があるわけでもなければ、もちろん形式として開催される授賞式に、選ばれた企業の関係者が現れることもありません。
しかし、今年、超巨大企業で影響力も凄まじい『電通』の、企業の実態を表沙汰にしたことは、「モノ」扱いをされ、主張すら出来なかった人達にとっては、小さくとも貴重な一歩となったことでしょう。
今の時代、そういった評判が露呈すると、SNSなどによりすぐに拡散されてしまいます。
企業側も、無反省というわけにはいかなくなるでしょう。
甘やかした労働環境を求めているわけではありませんが、やはり「人」を「人」として大事に扱う企業が増えてほしいものですね。
e-learning cafeホームページ:http://e-learningcafe.net
Eラーニングストア:http://elearning.thebase.in/