それでこの本の決定的な欠点っていうのはやっぱり日本の理解なんですね特に天皇制に関わる部分ですあの昨日も話したんですけども片山さんは天皇制がネックで戦前の日本のファシズムというのは未完に終わったということを言ってたんですけどもでもそれが天皇制の批判とか天皇制を
廃止するという議論にはつながっていかないまあ基本的に保守なんですねでこの本の中でもこういう事を言ってます今も日本人にとって天皇は神であるということに変わりはないというようなことを言っていて未だに国家神道的な幻想から抜けきれてないなということなんですね一方の佐藤さんも天皇と神道をセットで見ていてやっぱり日本の本来の神道というものをよくわかってないです
やっぱり現人神とか国家神道に囚われた議論をしてるわけですおそらくその彼らが考えるその日本型ファシズムを完成させるにはやはり天皇制とか国家神道が不可欠だということなんですねおそらくだから日本の本来の多様な形の神道とかアニミズムというものはファシズムにとってはやっぱり邪魔な存在なわけです
まあ戦争たくの二人の対談ですからほどほどに聞いておきましょう
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