大晦日にふさわしくない愚痴記事に付,閲覧注意! | ブロッギン・エッセイ~自由への散策~

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アウシュヴィッツが陸の上のジェノサイド,ヒロシマ・ナガサキが空からのジェノサイドだったとすれば,水俣病は海からのジェノサイドである。(栗原彬編『証言 水俣病』)


 大晦日なら,それにふさわしい気の利いた記事を書ければいいのだが,残念ながらそういう器用さは持ち合わせていないので,その点はお許し願いたい。

 昨日から渋谷の野宿者強制排除のことが頭から離れず,暗澹とした気分に塞がれている。年末にはある程度予想されたこととはいえ,ショッキングだった。全く人ごとではない。「明日はわが身」との強迫観念というかリアリティが強く支配する。つい先日は8月分「医療費のお知らせ」のはがきが届いた(↓)。私の場合,来年難病制度が変わって自己負担が増えることは明らかだが,そうなればもう生活していけなくなるだろう。月額の難病治療費・薬代(58,880円+167,620円=226,500円)の1割負担だって苦しい。2割になったら,もう無理。何の安定した職も地位も権力も財産もなく,おまけに国の社会保障制度からは切り捨てられ,民間の医療保険にも加入できないのだから将来に何の保障もない。唯一自らにあるとすれば,どんな窮地に置かれても神の助けを求めない自立的精神だと,偉ぶって思い込んでいたけれども,年齢を重ねるごとに,それが単なる虚妄であることが徐々に露呈してきた。昨日は夜中に下痢が18回。それだけで,もう精神的に参ってしまった。情けない限り・・・。せめて年越しくらいは,穏やかに過ごさせて下さい。アーメン・・・?


 今は神さまよりも,最近読んで感銘を受けた幸徳秋水の漢詩の方が救いを与えてくれるかもしれない。大逆事件の公判中,東京監獄で秋水が堺利彦宛の手紙の中に綴った名詩文。大晦日には全くふさわしくないけれども,最後に引用させてほしい!(神崎清『革命伝説4』芳賀書店p.69~p.70より)

   獄中偶成

 昨非皆在我 昨非みな我にあり 
 何怨楚囚身 なんぞうらまん楚囚の身
 才拙惟任命 才つたなくただ命にまかす
 途窮未禱神 途きわまわれどいまだ神にいのらず
 死生長夜夢 死生は長夜の夢
 栄辱大虚塵 栄辱は大虚の塵
 一笑幽窓底 一笑す幽窓の底
 乾坤入眼新 乾坤眼に入りてあらたなり



 ※当ブログにかかわって下さったすべての方々には,穏やかに新年を迎えられますようお祈りいたしております。感謝の気持ちを込めて。
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きたよ♪してね!(オレンジ)