震災の被害状況や原発炉心溶融の推移に世界中の注目が集まり、国内では、募金や寄付などの支援活動で日本人の助け合い精神が称賛される一方で、被災地の火事場泥棒や日本各地での買い占め・募金箱窃盗など悲しいニュースも相次ぐ。 さまざまなニュースや情報に掻き回され、自分の居場所が見えなくなった昨今だったが、そんな折、今年も彼岸を迎えた。先祖の霊を供養する、その一瞬だけでも、心の静泰とか温まりとかを取り戻すときがあってもよいだろうと思った。 母の詞自ら句になりて 毎年よ彼岸の入に寒いのは 子規 風呂敷に落ちよつゝまん鳴雲雀 惟然 |