
子どもの僕にとって八甲田山は宇宙だった…冒険家・三浦雄一郎さんの昨日から読み始めて一気呵成に読み終えました。
2003年、5月に次男の豪太さんとともに世界最高峰エベレスト山(8848M)に登頂したあとの著作です。
三浦さんは何冊も本や写真集を発刊しておりますが、初めて手にしました。読みやすいし、三浦さんの情熱の言葉がストレートにビシビシ伝わってきました。まるで三浦さんと一緒に読書しながら山登りしているような錯覚に陥りました。
また2006年1月5日に亡くなりました、生涯現役スキーヤ-として活動していた三浦さんの父・敬三さんの遺伝子が三浦家には確実に受け繋がれていると確信しました。毎日朝から晩までスキーで、日々トレーニングがサクセスフル・エイジングの健康法だそうです。
◆「目標を持てば、人生は必ず変わる」
ワクワクさせてくれる目標を見つけよう。一つ達成すれば、次の可能性への道が拓ける。目標に至る道は一歩、一歩の積み重ね。強く望み一歩踏み出せば、夢は現実に近づく…。
◆「死ぬのは一番簡単。生きる方に賭ける」
死を恐れることは、生を恐れること。冒険とは生きて帰ること。人間は本質的に非常にタフにできている。
◆「未知の存在に命を支えられて」
神さまが持つ生死のリストアップ。行動する前に生死を決める権利はない。一瞬ひらめいた一本のロープが生死を分けた。
僕にとっての人生は、いつも「今からだ!」である。いかに人生を、時間を、有効に活用していくか。たった一度の人生だから、思い切ってやってみよう。それだけである。目標を達成するには、ハングリーでなければダメである。死を意識するからこそ、生を意識するという言葉に私が常々口にする「死生一如」という禅の言葉が頭を過ぎりました。
あの世に行くのも夢。ここで死ぬのも夢。人生は所詮、夢でしかないのだ。僕は無限の時間の中にいた…。
植村直己【登山家・冒険家】
あきらめないこと。
どんな事態に直面してもあきらめないこと。結局、私のしたことは、それだけのことだったのかもしれない。
(「北極点グリーンランド単独行」より)
「Dreams come true!」