「紫陽花」の句かなしみは時が癒せり濃紫陽花(明田和子「沖」)紫陽花の一夜の雨に艶やかに(久保田一豊「いろり」)あぢさゐやなぜか悲しきこの命(万太郎)紫陽花は万葉の時代から和歌に詠まれております。現代では更によく詠まれるようになりました。よく庭先や公園に植えられてポピュラーであると同時に品種が多くなったことも背景にあるとおもいます。紫陽花の芯まっくらにわれの頭に咲きしが母の顔となり消ゆ (寺山修司)