「それでそれでそれで」 | motoの徒然なるままに…Ⅱ

motoの徒然なるままに…Ⅱ

日々是好日日記
2006年9月:gooブログでスタート
2025年9月:Amebaに移行しました




「それでそれでそれで」 サトウハチロー

一番好きな季節は
あしたか あさってか そのあたりから
春になるという季節です
おだやかなのに ちよっぴりつめたくて
そうかと思うと ほんのりあたたかく・・・・・
あの人に
よく似ていると 思うから
それで それで それで
一番好きな季節は
あしたか あさってか そのあたりから
春になるという季節です
朝だけ寒く なんだか嬉しく
そうかと思うと ほんのりしていて
あの人に
よく似ていると 思うから
それで それで それで
一番好きな季節は
あしたか あさってか そのあたりから
春になるという季節です
庭には月が ぼんやりでていて
そうかと思うと はっきりしていて
あの人に
よく似ていると 思うから
それで それで それで


サトウ ハチロー(1903年(明治36年)5月23日 - 1973年(昭和48年)11月13日)は、詩人、童謡作詞家、作家。本名は佐藤 八郎(さとう はちろう)。別名に、陸奥速男、山野三郎、玉川映二、星野貞志、清水操六、並木せんざなどがある。旧制早稲田中学校(現早稲田中学校・高等学校)中退。作家の佐藤愛子は異母妹にあたる。「リンゴの唄」の作詞者として知られる。父は、作家の佐藤紅緑。母・佐藤はるは、現・宮城県仙台市出身で、河北新報社の創業者(社主)の一力健治郎の義妹(一力の妻の妹)にあたる。



※参考文献
佐藤愛子『花はくれない-小説・佐藤紅緑』集英社文庫
佐藤愛子『血脈』文春文庫