火葬場にて | motoの徒然なるままに…Ⅱ

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日々是好日日記
2006年9月:gooブログでスタート
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「最新の火葬炉は、その大半が灯油かガスを燃料としているが、どちらも燃焼性能には違いがないという。現在、火葬炉には頭部から収められるのがふつうになっていて、バーナーは頭部に向かって燃焼を始めることになる。人間の体の中で頭部は比較的燃えやすい部位。これは老若男女共通で、逆に腹部は大腸や小腸があるので燃えにくいらしい。当たり前といえば当たり前だが、脂肪分の多い人は、燃えやすい。いったん、バーナーで点火されるや、後はバーナーの火が必要ないくらいに燃える場合もあるらしい。中には「異常燃焼」と表現されるほど、激しく燃える人もいるんだとか。人間て、年取ると太ってくる人いるじゃないですか? あれって死んでから燃えやすくなるように、自然の摂理で太ってくるのかもしれないなァ~」(みうらじゅん)

人の死に馴れてもの食ふ花の昼
岸田稚魚 [句集『紅葉山』(1989年)]



私たちの目の前を「死」がベルトコンベヤ-に載せられては通り過ぎてゆく感じですが、人の死は百人百様。一人一人の人生の卒業式に立ち会わせてもらって仕事冥利につきます。日常の中に非日常を感じていたいものです。

生まれては
つひに死ぬてふ
事のみぞ
定めなき世に
定めありける
         「平維盛(源平盛衰記)」