「無常」「生きることが奇跡なら、死ぬことだって奇跡である。花が散るのが無常なら、花が咲くのも無常である。無常だ、はかないという嘆きではない。何が起こっているかという驚きである」(池田晶子『人間自身 考えることに終わりなく』)著者略歴1960年東京生まれ。文筆家。慶応大学文学部哲学科卒業。専門用語を使わず、哲学するとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立した。2007年2月23日、死去。「人は病気で死ぬのではない。生まれたから死ぬのだ」