『趙州録』 | motoの徒然なるままに…Ⅱ

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日々是好日日記
2006年9月:gooブログでスタート
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わざとトラブルを起こして注目されたいという人がおります。いわゆるトラブルメーカーです。相手の欠点をついたり、自分のことは棚にあげて言い訳したり、上司のミスを大勢の人前で罵倒して恥をかかせたり…そんなことをする人が存在します。このタイプで一番やっかいなのは、わざと相手が怒るとわかっていながらすることです。精神構造は母親の関心を引くためにダダをこねるわらしっ子と同じです。

中国唐の時代の禅僧、趙州の弟子にも人騒がせなタイプの人がおりました。
「樹揺れて鳥散じ魚驚きて水濁る」…自分から、木の枝を揺らして飛び立つ鳥や、水の中で暴れる魚のような真似をすることはない。おまえは、そうやってわたしの関心を引きたいのだろうが、それは自らを傷つける行為だ。もっと自分を大切にしなさいと趙州は諭しました。
いくら注目を引いたとしても、トラブルばかり起こしていては、みんなからそっぽを向かれてしまいます。自分を痛めることになります。どうせなら「人に喜ばれること」で注目を浴びてほしいと切に願います。