「人を恋う歌」わが宿をたづねて来ませあしびきの山のもみぢを手折りがてらに良寛さんは、庵の生活が、どうか人恋しくなる時があり、訪ねてほしいと呼びかけてます。世の中にまじらぬとにはあらねどもひとり遊びぞ我は勝れる行灯の下で読書する良寛画像の賛として書かれました。さかんに人を恋う歌を作っていながら、独りで心のままに楽しんでいることのほうが私にはふさわしいと思う歌であります。自分ひとりの時間を大切に過ごしていたのでしょう。