
昨年、奈良美智の古里・弘前にある吉井酒造煉瓦倉庫に「AtoZ」という街ができた。展示小屋のかたまりである。今までの奈良美智の集大成。私も足を運んだが、映画を見て、クリエイティブユニットgrafとのコラボがすばらしい。そして全国から集まるボランティアの人々。奈良自身多くの人々と関わりを持つようになっていじわるな少女の瞳が変化してきたと述べている。確かに最近の少女の瞳は七色に輝いている。孤独だったドイツ留学時代から2000年に帰国して孤独の凍土が草原になり、芽が吹き出し、花が開きだした奈良ワールド。これからの少女の変化を見届けてみたい。