NHK クローズアップ現代 自転車 ”ツーキニスト” が世界を変える！？
今、自宅から自転車で通勤する人が急増しています。人呼んで自転車ツーキニスト・・環境に優しく健康にも良いといわれる自転車、本格的に自転車を始める著名人も続出（勝間和代・浅草キッド・長澤まさみ）空前の大ブームを呼んでいるのです。
東日本大震災、交通がマヒする中、多くの人が頼ったのも自転車でした・・海外では自転車を活用した新たな町造りも始まっています。
イギリス・ロンドンが始めたのは、そのなも ”自転車革命” 巨額の予算を投じ自転車の利用拡大を目指す一大プロジェクトです・・狙うのは都市部の渋滞緩和、医療費の削減です・・自転車で社会の変革を目指す大きな潮流が来ているのかも知れません。
ガソリンなどの化石燃料を使わずに移動できる手軽で健康にいい乗り物ですが、その一方で歩く人の4倍以上のスピードで都市を駆け抜ける自転車は、ときとして歩行者から見れば凶器にもなります。
実際、自転車による歩行者の死亡事故が相次ぎ、さらに自転車と自動車との事故も少なくありません・・日本における法律の曖昧さ、インフラ整備、自転車の立ち位置などの未整備など遅れをとっています・・このままでは自転車利用者と歩行者の軋轢が広まる事にもなりかねません。
せっかくの自転車ブームです・・自転車が有効で安全な交通手段として都市で機能して行くには、ルール作り、道路整備などの町造り、更には住民の意識改革など総合的な対策が求められています。
ツーキニストブームの中で自転車が走りやすい町に変えて成功している海外の例を参考に見て今後の日本の自転車社会へのあり方を考えましょう。
1．オランダ アムステルダムでは、CO2削減を掲げ市の全域に自転車道を整備、今や国民の4人に一人が自転車通勤をしています。
2．ドイツ ミュンスターでは自転車を交通の主役と位置付け、市民の健康増進による医療費削減を実現。
3．韓国では、イ・ミョンバク大統領みずから自転車に乗ってPR・・国を挙げて自転車の利用拡大を進めています。
4．イギリス ロンドン
朝8時、通勤ラッシュのロンドン、ヘルメットにサイクルウエアーのツーキニストが街を疾走します・・今、ロンドンでは自転車通勤が大人気です。
ロンドンの自転車通勤ブームの仕掛け人は、ボリス・ジョンソン市長・・自転車利用者を増やす事で町のあり方を根底から変えようとしています。
ボリス・ジョンソン市長
「”自転車革命”で社会問題を解決できると信じています」
実は、イギリスは世界有数の肥満大国、成人の4人に1人が肥満といわれ医療費など経済損失は年間2兆円に上ります。・・更に町の中心部では深刻な渋滞が慢性化していました。市の当局は長年こうした問題の解決策を模索し続けてきたのです。
そうした中、市長は去年、自転車革命と名付けた一大プロジェクトを発表、260億円もの予算を投じロンドンを自転車都市にすると宣言したのです。
ロンドン交通局 交通アドバイサー クルビア・レンジャーさん
「我々は自転車を最重要の交通手段と捉え直したのです。そのメリットを最大限活用できるよう新たなインフラを整備し、一人でも多くの市民を巻き込みたいのです」
ロンドンの自転車革命その最大の壁は、自転車に対する関心の低さでした。イギリスでは自転車は、「しょせん子供や学生の乗り物」 というイメージが強くあったのです。
そこで市の当局は、自転車の良さをアピールするビデオを作成、徹底したイメージ戦略に乗り出します・・更に自転車の良さを体感してもらおうとレンタサイクル事業もスタート、市内400カ所に6000台を配備、誰もが気軽に利用できるようにしました・・市民の評判は上々、利用者は11万人を超え今も増え続けています。
イメージ戦略と並行して大規模なインフラ整備も進められました・・自転車の為の高速道路「サイクルスーパーハイウェイ」・・ロンドンの郊外と中心部を10キロ以上にわたって結ぶ自転車レーンです。・・現在2本が開通、今後4年間でさらに10本のハイウェイを整備し市内全域をカバーする計画です。
渋滞緩和、そして医療費の削減を掲げて始まったロンドンの自転車革命、街を駆け抜ける自転車が新たな未来を切り開こうとしています。
■つまり現在の日本の中途半端な取り組みじゃダメって事ですね・・本気で本腰を入れて予算を投入しなけれがいけないわけです・・日本でも革命をおこしたいですね。
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