暮らしのメンテナンス=地味+高額を受け入れる | 相続こころの整理術

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相続について知りたいけれど、落としどころの決まっている業者の説明会が苦手、士業への相談も敷居が高いという方に向けて、相続人に寄り添いながら、人生の問題として相続問題に向かい合います。終活で日々の暮らしを大切に、自分らしく生きることを目指します。

雨の多かった9月。神奈川では日差しと蒸し暑さが戻っていますが、気温の低かった数日前の夜、我が家の給湯器が壊れてしまいました。

       


10年を経過していたので、寿命です。
この夏にはマンションの管理会社から、給湯器交換工事のチラシも配布されていました。しかしキャンペーンの申し込みは見送り、他の業者さんを探してみようと話し合っていた矢先の故障でした。


       


依頼したのはネットで探した業者さん。24時間対応の電話にて、在庫もあるとのことで、工事については翌日の連絡待ちとなりました。


ところで、建物や設備のメンテナンスというのは、必須ではありますが、テンションとしては高くなれませんね。むしろ高額な出費はあるし、予定変更はあるしで、ため息が出るものです。

       


新しい家具を選ぶような楽しさもなく、ただ日常生活維持のために、時に向き合わなければなりません。


分かってはいても、いざ起こってみるとショックです。
まして意識にないメンテナンスが必要になったら、どれほどのストレスになるでしょう。


ということで、一つ質問をしてみます。
土地にもメンテナンスが必要なのはご存知ですか。


機械のように壊れるものでもなく、草むしり的なお手入れではなく、メンテナンスとは・・。


答えは、道路を含め、隣との境界を決めて境界確認書を作り、きちんと図面を作ることです。


なぜそんな事が必要なのかと言えば、その図面があることが、正常な状態の土地だということになるからです。もし問題が出てきたら、専門家に依頼し正常な状態にします。それ相応の費用がかかり、まさにメンテナンスなのです。


道路工事や自宅の建て替え工事(特に解体時)でも、境界杭が動いたり無くなったりすることがあります。隣から境界確定を求められることもあり、親の家を含め、多くの人に関係のある事柄です。


では、実際にその境界問題が起こった時に、誰に相談すれば良いのでしょうか。測量士? 不動産屋? 弁護士??


正解は、土地家屋調査士です。(通称=調査士)
大事な事ですので、押さえておいて下さい。


この土地家屋調査士に依頼することを知るに至るまでも、無駄な動きをしてしまう人がいるようですし、ネット検索をしない高齢者は、相談する所がどこか調べることも出来ないのです。ですから子の方で、ぜひ情報を持っておいて下さい。


相続カウンセラーとしても、こうした専門家情報は伝えておきたいと思いました。ちなみに弁護士は、土地のどこに境界杭が埋まっているかなど、知りません。結局調査士に話を持っていくだけなのです。


土地の境界に関しては、土地家屋調査士の立ち合いのもと、当事者が印鑑をついた境界確認書でなければ、法務局にダメ出しをされます。測量士・宅地建物取引士では行えません。


持ち家を持って、数十年と経ってしまった方には、建物だけでなく、土地にも費用をかけてすることがありますので、このブログにお越し下さった方には、頭の隅に置いて戴きたいと思います。


さて、給湯器工事ですが、暮れは毎年混み合うそうですが、翌日の昼前に、午後から向かえると連絡があり、マンションの管理人に工事の話を通し、無事に行うことが出来ました。


       


電源の操作パネルも、浴室・キッチン・リビングの床暖房と、3か所新しいものに変わりました。


実は夜中の電話で案内に従い、故障した給湯器の室外機を写メで送り、在庫の給湯器の説明を受けて、どのメーカーの、どのタイプに交換をするかを決めました。これにより、営業の人が事前に来る手間・時間が省け、その分費用も節約となり、管理会社提案のキャンペーン価格よりも、更に数万円安く済みました。


その辺は、インターネットやスマホを使う世代と、そうでない世代とで、かかる費用と時間は違ってくるのだと思いました。


とは言っても、まもなく子の大学の学費の支払いもあります。高額な出費が続くのは厳しいですが、夜に故障し、翌日の夕方には温かいお湯が出るようになったことには感謝しました。


           


メンテナンスには費用はかかります。絶対に必要なものは、前もってフラットに受け入れておいた方がストレスは減ります。そして支払いの覚悟をして、費用の準備を心がければ、スムーズに進めることが出来るのだと思います。



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