なかなかブログを更新できず申し訳ありません。

シーズンが始まってから1日も休むことなく(大袈裟ではなく)、ここまで来たので、本当に余裕がありませんでした。

プロの監督業とは、やりだすと際限なく続いていくという特性がある為、のめり込んでしまうと、視野が狭くなってしまうという難しさがあります。

別の言い方をすると、要領が悪い、と言えるかもしれません…

 

ただ、この度、リーグ戦(Fリーグというフットサルの日本リーグ)が中断期間に入った為、いつもよりは若干余裕が戻ってきているところであります(この時期はこの時期で色々あるのですが…)。

ということで、言い訳はこのぐらいにして…本日は、リクエストもありましたので、監督日記的なものを書いていこうと思います。

 

リーグ戦は9試合終わったところで、中断期間に入りました。

我々(フウガドールすみだ)は、12チーム中、7位で折り返したところであります。

昨シーズンは10位だったことを考えると、少し前進したところもあるのですが、下位とも勝ち点差は小さいので、現在の順位はあまり参考にならないかもしれません。

 

それでもフットサルの内容は、少しずつ前進できている手応えはあります。

実際上位のチームに勝利している試合もありますし、半数以上の試合でチャンスの数、ポゼッション率で上回ることができており、今後に期待を抱かせるものでもありました。

 

 

フットボール(フットサルもサッカーも)という競技は、一つのシュートがポストに当たり、それが入るか外れるかで勝敗が決まったりしてしまうものです。

なので、運の要素も多分にあります。しかしながら、運以外の部分の努力を怠らずに、地道な努力を続けていくと、運をも引き寄せられるという不可思議な要素を持ったスポーツでもあります(というか、私はそう解釈しています)。

 

なので、我々は細部まで準備をすることが日常となります。

公式戦の際には、多くのお客様の前でプレーする華やかさのある仕事に見えますが、実際の仕事(指導する側)は地味な作業が多く、ピッチよりPCの前で過ごす時間の方が格段に長いのです。

 

具体的には、試合の翌日には、大まかに攻撃、守備、トランジション(切り替え)、セットプレー、パワープレー(GKを使った攻撃)に振り分けて、編集し、それをまとめて翌週のビデオミーティングで見せる為に準備をします。

それと同時に、日々の練習や次節(基本的には翌週)の対戦相手の映像(基本は3試合)を見ながら、同じく、分析や編集を行なっていく為、かなりの時間と労力が必要となります。

 

映像編集以外にも、どの週に誰がアシストや得点をあげ、チームが得点や失点をした時、誰が何回その時にピッチに立っていたかどうか等のデータを出していきます。

選手たちも人生を懸けて、日々プレーをしている為、練習でのパフォーマンスをビデオで再確認したり、データで客観視する等し、様々な角度から細心の注意を払いながら、メンバーを決定していく必要があるのです。

 

そしてそれらを総合して、戦術や戦略を決め、練習計画を立て、日々疲労や内容を見ながら、更に修正を行なっていくという作業が延々と続いていきます。

私は、20年近くこの仕事をしていますが、飽きることなく、日々こなせています。恐らく、そういった「トンカチ仕事」が性に合っているのでしょう。

 

 

以前に、作家レイモンド・カーヴァーが語っていた話を時々思い出します。

「ひとつの短編小説を読み直して、前と同じ場所にまたコンマを置くとき、その短編小説が完成したことを私は知るのだ」

 

特に、編集作業をしている時に、私は良くその言葉を思い出します(監督業が作家業と似ていると良く感じます)。

それだけやることにどれだけ意味があるのか分かりませんが、やるだけのことはやったという手応えが、生きていく上で何より大事なのではないかと思っています。

結果も正解も、誰にも分かりませんからね。

 

ということで、これからも地道に頑張っていきたいと思います。

そして、皆様にも是非ご観戦に来て頂けると嬉しいです(招待できるかも探ってみます)。

それではまた!