イイコな女社長 ~半歩先の食探し~ -2ページ目

売上だけが全てじゃない。

今年も11月に入り、年末に向けて忙しくなりそうです。



そんな中

私たち外食産業の人手不足は深刻です。





イタリアンやフレンチやカフェ等は

人気が高いようですが、

弊社のような中華料理や焼肉の業態は

さっぱり人気がありません。



「炎の料理人」を目指すような

熱い闘志がみなぎる料理人は減る一方だし

自分の店を持ちたいという若きチャレンジャーも

減っているような気がします。



やりがいや独立に向けての準備というよりも

安定を求める若者が増えているのも

飲食業が人気のない理由でもあります。





そんな世の中だから

完全週休2日制や残業なし等を売り文句にしている

飲食店が増えてきて

前代未聞の人材確保合戦が始まっています。



確かに企業として捉えた場合

そういった考え方を取り入れて

人材を確保するのは素晴らしいことだと思います。



でもそれが良い料理人や良い飲食人を作り上げる

ベストな方法とはどうしても思えません。



条件や待遇で勝負していたら

外食産業は大手企業と零細企業の差が

どんどんついてしまいます。



最もお客様を幸せにすることができる

飲食業こそ胸をはって自慢できるような

職業であってほしいと思います。







そんな中

先日とても嬉しいことがありました。



弊社の「club小羊」はジンギスカンの店。



人気のない焼肉業態で

現在スタッフの大半は外国人です。



ネパール人、ベトナム人、中国人等

目的はわかりやすく「稼ぐこと」



しかも店長は新たな目的に向かって

先月の15日で退職したので

現在は他店舗の店長が兼任しています。



営業中は外国人のアルバイトスタッフだけで

まわすこともあります。



そんな中、今月に入って

2日連続で驚異的な売上を達成しました。



先月退職した店長や現在兼任している店長が

アルバイトスタッフにきちんと

飲食店の楽しさを伝えてくれたからこそ

彼らだけでも驚異的な売上を達成することができたのです。



彼らの目的は明らかに

「稼ぐこと」だけではなく

「売上を達成する楽しさ」に変化してきているようです。



日本語も完璧ではない彼らが

一所懸命予約のとり方や回転の仕方を

店長に聞いてくるそうです。



そして今すごく仕事が楽しいと言ってるそうです。



そんな話をきいて涙が出そうになりました。






自分自身で気づけば行動に移せるし

結果は必ずついてきます。



もちろん条件や待遇も大事。



売上も大事。



でもそこだけを目標にしてしまうと

すごくつまらない人生になってしまうのではないでしょうか?



いま置かれた環境の中で試行錯誤して

自分で考えて行動すれば

売上も条件も待遇もついてきます。



そうすれば幸せな人生も必ずセットでついてきます。



仕事ができるできないは一番ではないのです。



よって売上だけが全てではないのです。





人手不足だとか

最近の若者は情けないとか

不平不満を言っている場合ではありません。



ここで働きたい、ここでワクワクしたいという

店作り、会社作りをしていけば良いことなんです。



年末に向けて楽しく頑張りましょう!!


熱狂宣言

松村社長、ありがとうございます。



この一言しかありません。



何度も涙しながら一気に読みました。



株式会社ダイヤモンドダイニングの松村厚久社長の

ノンフィクション物語


『熱狂宣言』








若年性パーキンソン病と闘いながら

東証一部上場を成し遂げ、

ご自身の会社だけでなく

外食産業の発展を心より熱望し

それに向けてひたすら行動されている松村社長は

私たち外食産業に携わる者たちの神です。




私が松村社長と初めてお会いしたのは

おそらく10年近く前だったと思います。



飲食の経験が全くなくこの業界に入った私は

同業の知り合いはほとんどなく

生意気な言い方ですが、興味もありませんでした。



それでもダイヤモンドダイニングの名前はもちろん知っていましたし

何かの集まりで松村社長にお会いした時は

半端じゃないオーラを感じました。



それからしばらくして二度目にお会いした時も

その他大勢の中の一人だった私に

「横山さん、お久しぶりです」

と声をかけていただき、びっくりしたのを覚えています。



ほとんど会話もかわしていない私のことを

きちんと覚えていてくれて

とても謙虚に接してくれたので、

なんとなく苦手だった飲食業界の集まりも

悪くないなと感じるようになったのもこの頃からです。





2011年、100店舗100業態達成記念パーティの時も

600人ものゲストの中の一人にすぎない私に対して

個人的にお礼のメールをいただいたことに

感動しました。



同じ業界にいながら

弊社のような零細企業なんて気にもされていないのが普通なのに

お会いするたびに優しさと強さを感じる方です。






この本を読んで思いました。



私は外食産業という仕事を通じて

お客様や社員を幸せにしているだろうか?



心の底から会社や社員を愛しているだろうか?



健康な体に恵まれているのに

力を出し切っているのだろうか?



女だということに甘えてないだろうか?



目先のことだけではなく

5年後、10年後のことをきちんと予測できているのだろうか?




私は松村社長より若干年上ではありますが

ディスコで踊り狂い、日焼けサロンに通いまくり

バブル期を経験した同じ世代です。



この世代の私たちにしかできないこと、

そして外食産業に携わる者たちが

大きな夢を実現するのは決して不可能ではないこと、

そんなことの全てを教えていただいたような気がします。



そして「男」という生き物の根底は

果てしない優しさが強さとなって

不可能を可能にしていく力を発揮するのだと・・・・



だからこの本は

外食産業に携わる人や経営者はもちろんのこと、

夢が明確な人もそうじゃない人も

本当の優しさとは何かを知りたい人とか・・・

全ての方に読んでいただきたい。




あまりの潔さにありがとうの一言しかありません。



ありがとうございます。




気持ちのたなおろし。

今日で7月も終わりですね。



3か月近くもブログをさぼってしまいました。



私にとってブログは

気持ちの棚卸です。



だからブログをさぼっていたというのは

きちんと気持ちの整理ができていなかった

ということになります。



月末なので久しぶりに

棚卸をしてみたいと思います。







この3ヶ月間

出来る限り東京を離れました。



私の今年のテーマは

「仕事=遊び=人生」なので

出張でもあり、旅行でもあり、移住の準備でもあります。



この3つを分類する必要はないと思っています。






飲食業界の人手不足は深刻で

これから先もこの問題には

更に悩まされることになりそうです。



以前の私ならそんな時

真っ先に現場に立っていました。



でもそれは応急処置であり

根本的な解決にはなっていませんでした。



かと言って

東京を離れることが

解決になるかというとそういうわけではありません。



ただひとつ言えるのは

目の前のことをがむしゃらにかたずけるのではなく

5年後、10年後のことを意識して

行動する時期にきているのではないかと

痛感しています。






東京を離れることによって

様々な人との出会い、

様々な食との出会いがありました。



若い頃は直接利益に繋がることが

ビジネスだと思っていましたが

最近は生き方としての仕事を追求することが

社会に貢献することができ

周りも自分自身も幸せにできることだと

考えられるようになりました。




だからこそ

経営が安定しているから

東京を離れているわけではなく

先に進むため、新しいことに挑戦するため

立ち止まらず前に進むための準備だと

考えています。







ここ1年で店長が変わっただけで

店舗の売上高が短期間で

劇的にアップしたという経験をしました。



メニューや業態やオペレーションが変わったわけではなく

店長が変わったというだけのことです。



この店長というのは

会社が育てたわけではなく

彼らが今までの経験を良い方向に活かしただけです。



そしてその経験というのが

会社の方向性と店の状況のタイミングにマッチしただけのことです。



たったこれだけのこと・・・

優秀な人材に恵まれたこと

単に運が良かっただけだという風に捉えることもできます。



確かにそうかもしれません。



でもそれをただ単に運が良かっただけという風に捉えるには

勿体なさ過ぎる。



運が良いとか悪いのにも

ちゃんと理由はあるはずなんです。







ちっぽけな会社ではありますが

私たち経営者は

常に最悪な状況を想定して動いています。



これは決してマイナス思考ではなく

最悪な状況を想定して準備しておけば

困難を乗り切ることができるからです。



自分ひとりだけの問題であれば

常に幸せな状況を想定していた方が

楽しい人生を送れるはずです。



逆に言えば自分ひとりの人生くらい

考え方によってどうにでもなるということです。



でも社員やお客様やお取引先や家族が

関わっている限りは

そういうわけにはいかないのです。





なぜ運が良かったのか


なぜ運が悪かったのか



分析してみると

ちゃんと答えはあるはずなのです。






気持ちの棚卸のつもりが

支離滅裂なマスターベーションに

なってしまいました。



最後まで読んでいただき

ありがとうございました。