2015年の怒涛の映画館LIVEの〆がこれか(笑)だったのが、観終わると納得。
電気への愛で満ち溢れた素晴らしいドキュメンタリー。
90年代にある種の青春に明け暮れ、2000年代に戸惑い大人の階段で躓いたそこの貴方!観なさい!
個人的に電気って凡ゆる自分の(音楽のみならず)節目に登場して来ていて非常に愛憎持って接して来た訳ですが、こんなにも自分のど真ん中に彼らがいっけって事に改めて驚いた。
作品としては非常に理想的な音楽ドキュメンタリーで、今作から電気を知って深く入って行く事にも、好きだった・好きな人が改めて振り返るにも最適。
大根監督の巧みな手腕と最適な距離感。
旧メンバーのCMJKやまりん、そして周囲にいたSDPや小山田くん、サポートメンバー、スタッフetc.
関係者の証言から浮かび上がる二人の奇妙な生態、その関係性… のイメージと、四半世紀に亘る様々な映像フッテージでの実像がピタリと重なる編集がお見事だし、基本は一方向な時間軸が時折捩れる事で生まれるスリルがグルーヴ生む。
卓球さんがVHSで保存していた初期の映像(そもそもそれが本作の原点)や、様々なジャケ写・アー写等も映画の中で活き活きとグルーヴ放ち出す巧みな編集にも唸るね。唯の記録映画じゃない。
伝説のオールナイトは聴いていたし、
CDも結構持ってはいるんだけど、そこ迄どっぷりと電気のファンって思ってなかったんだけど、出て来るエピソードの殆どを知っていたなぁ。
唯、あくまで電気の二人のインタヴューではなく関係者の証言が中心なので、パンフを読むと卓球さんは何ヶ所か事実と違うと指摘している。
その辺りは是非手に入れて補完しましょう。
十三のファンダンゴでの初ライヴ映像観ると、電気も当然ながら様々な試行錯誤の上でメジャーデビューへと至った事が解る。
N.O.の歌詞も違ってたな。
まぁ、でもメジャーデビュー直後の電気の勢いを今作で初めて知る・観る人は驚くだろうね。
唯、僕ら世代には避けて通れなかった(生まれて以来の)大革命『ビタミン』、そして『ドラゴン』辺りはもう少し描いて!って思っちゃった。
『フラッシュ・パパ・メンソール』も押さえてね!
しかし、やっぱ、でも「シャングリラ」で『A』なんだよね。
当然ハイライトに置かれてる。劇中フィーチャーされたロッキンオン・ジャパンのインタヴューは忘れられない記事でした。
そっからの2000年代は…
もう僕の中では『EDEN』と双璧の苦味ですよ。
CMJKやSDP、小山田くんの登場も世代的にグッと来た訳ですが、やっぱまりんなんだよなぁ。
余りの変わらなさにも驚いたんですが、やっぱその佇まいとかね、仕草や口調…ミーハーに好きだったんだよな。









