土埃に塗れ、灼熱に焼かれるワシコウスカの煌めく生命力が、荒涼なる大地に映える。
この困難なる旅路(驚くべき事に実話である)の果て、獲得した視線の拡がりを共有せんとする撮影も素晴らしい。
実は殆どワシコウスカ目当てだったんだけど、これは予想以上に胸がザワついたなぁ。
過酷な状況下から浮き上がる生命体としての色香。
そして、彼女越しに拡がる視界とシンクロする私達。
そこを結ぶロケーションの妙!
クールビューティなイメージのワシコウスカの、これは新境地!とでも言いたい程に、剥き出される野生が、だがしかし、荒れた大地に塗れれば塗れる程に、美しく際立ってしまうのもご愛嬌。
やっぱ、美しい。
今作、カメラや照明も凄く面白い。
このロケーションだけでも相当に美味しいのに、そこに溺れてないよね。
二度あった、ワシコウスカUPのあの照明の感じとか、あれ、何だろうなぁー?だったし、インサートされる幼い記憶の映像の質感とか…
どうやって撮ってるんだろ?な、驚きあった。
後半のスクリーンを縦に横切る画とか、映画館の大っきさでこそだし、そっから一気に拓ける視界には震えたね!
でも、何が凄いって、その後のエンドロールでフィーチャーされる実際の旅の写真のパワーだよ!
流石に此処迄の映画撮っても太刀打ち出来ないよね。
