私たちのハァハァ | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

私たちのハァハァ

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2015年10月 @ 元町映画館

ハァハァ…ハァハァ…ハァハァ!

とんだ傑作やった!

松居大悟監督、2010年代の邦画界は彼なしには最早語れない。

これは青春映画の体感の更新であり、この身体に刻まれた記憶も全力で走り出す。

2015年の邦画、いや、2010年代を代表する一本になるんじゃなかろうか?

限りなく今な空気を焼き付けつつも、辿り着く感触は普遍的。
クリープハイプや、女子高生だなんてカテゴリーを軽く越えて、ダイレクトに響く。


物語の中間地点であり、転換点でもある神戸に辿り着く迄の瑞々しさは只事でなく、青春の装置であるチャリや制服ですら置き去りにされてしまうスピードで、ホント、一気にだ。


でも、旅に出る迄の、そして旅に出て直後の、あの“幸せ過ぎて禿げそう!”なテンションは、人生の極短い期間にしか上り詰める事出来ないよね。
あの時期を逃すともう無理。

 

神戸迄の展開の至福の連鎖は、今年の劇場体験の中でも屈指だな。
何処も彼処も好い。
特に好きだったのはあの浜辺かなぁー?
そもそも、全編撮影が驚く程綺麗なんですが、浜辺での四人は眩過ぎた! 


そうだ、池松くん、良かったよね!
そうか、あんな感じでの出演だったのか。
美味しい役なんだけど、矢張り彼じゃなきゃ成立出来ないよね。
やっぱ、声が堪らん。 


しかし、今作の凄みは、至福の連鎖だった神戸迄を経ての、その先にある。
“好き”の対象を四人のど真ん中に置く事で、その距離感・温度差の齟齬で以って各々と、それぞれ同士のドラマがギシギシと頭を擡げてゾクゾクする。 


神戸に辿り着き露わになって来る四人の齟齬がまた痛いとこに染みる・刺さる。
好きの共感が前提であるからこその残酷さ。
あの辺の感覚は松居監督の真骨頂な気がしますね。


LINEの画面での表示の仕方、そのスピードが逸る気持ちと呼応して行く演出、『ワンダフルワールドエンド』でのそれも凄く好きだったけど、更に進化してたなぁ。 


『ワンダフルワールドエンド』と同じく現実と映画の境界をヒョイと越えるエンディングも、今作に於いては彼女達のあのパワーと勢いで説得力ある物となったね(前作は少し勘違いされてしまいがちだった)。


松居監督、
スイートプールサイド

ワンダフルワールドエンド

ワンダフルワールドエンド』爆音上映
を経て、もう『私たちのハァハァ』でメロメロ。
蒼井優が主演する話題の新作『アズミ・ハルコは行方不明』
楽しみ!

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