真夜中のゆりかご/悪党に粛清を | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

これ、シネマ神戸、2015年屈指の組み合わせでしたわ。 
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2015年11月 @ シネマ神戸

スサンネ・ビア目当てだったのに、『悪党に粛清を』にぶっ飛ばされた!

これ、本年のベスト級じゃん!!!
『真夜中のゆりかご』も相当な傑作なんだけどさ。 


悪党に粛清を

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何これ~!?
面白過ぎるんですけどぉ(嬉)!!! 
夜の闇の中を疾走する馬車の画からして只事じゃない感じしてたんだけど、最初の小悪党を仕留めるシークェンスでの馬車の動かし方や、森に響く銃声で一気に期待値を釣り上げた! 

スクリーンと言う空間性を熟知したであろう物や人の配置、動かし方、照明に音響。
どれも極端迄に削ぎ落とした演出で、それが最大限の効果を発揮する、その振り幅が凄い! 

特に後半大きく割かれた銃撃戦は全編鳥肌物!
棺桶の登場から、焼け落ちた小屋の配置、馬の信じられない動き(流石にCGか?)、階下/階上のスリリングな取り込み方、銃弾が開ける光…


もう一回劇場で観たい! 


今作を貫く静寂がまた、内存するヴァイオレンスを際立たす。
出て来る女性二人が、それぞれの形で“喋れない”ってのも意味深だな。
まぁ、西部劇にお喋りは似合わない。


しかし、この胸の逸る鼓動は油断してたからだけではない!

この監督、いつかとんでもないもの撮るで!って興奮してたら、ドグマで『キング・イズ・アライヴ』撮ってた人だ! 

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しかも、主演のマッツ・ミケルセンはスサンネ・ビアのドグマ映画『しあわせな孤独』にも出てた訳だ。 

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そっか、この二本立て、ドグマ繋がりでもあったのか!!! 

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もう、スサンネ・ビアやなぁー!な一本で、曾てのドグマ映画『しあわせな孤独』で迫った領域に今改めてな側面もあった気も。
兎に角前情報無しで観るに限る。 

サスペンスのフォーマットではあるのだけれど、その意図を一本一本紐解けば人の心の微細な襞が露わになって行く構造で、でも、『しあわせ孤独』みたくはヒリヒリとしていないんだよなぁ。その辺が好きだな。 


しかし、とは言ってもこんなある意味エゲツない話を、一見するとええ話みたく撮れちゃうスサンネ・ビアは矢張りどうかしてる才能だと思う。
惜しむらくは日本では届くべき人にその才能・作品がまだ知られてないんじゃないかな?ってところ。

主人公を演じたニコライ・コスター=ワルドウは、

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同日に観た『おやすみなさいを言いたくて』の主人公の旦那役だったと知って、奇妙なシンクロニシティに慄いている。 

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