大劇60年の感謝企画東映名作ワンコイン(500円)上映!
第一弾『飢餓海峡』
2015年10月
夜勤前に濃過ぎる一本!
大劇賑わってます。
面白かった!初めてだったんだけど、思ってた様な陰鬱さは意外に希薄で、独特のスピード感ある編集と、何層にも想い塗り込められた硬質な画とで、三時間あっと言う間。
こんなおどろおどろしいタイトルだから昔から随分妄想膨らんでたんだけど、映画としてはサスペンスやロマンス、骨太な刑事ドラマや哀しき社会性も詰め込まれてて満腹。
原作が狙ってたであろう人間ドラマとは多分違った側面がフォーカスされたんだとは思うんだけど(そこが描かれていないから犯罪の背景が掴み難くはある)、面白いもん。
あの独特の画質はW106方式(オープニングにデカデカと表示されてた)に拠るものか。
今回残念ながらフィルム上映ではなかったものの、あの色、ザラつきは堪らん!
ソラリゼーション(モノクロの反転現像)も効果的。
内田吐夢監督作品は全然観てないんですが、その名前から勝手に思い描いてた作風と実像がその辺で触れ合ったな。
主演の三國連太郎のコッテコテの魅力は当然ながら全開。
髭剃ると一気に佐藤浩市になるのも相変わらず(?)だ。
一方で対する左幸子さん!
もう、キュートやわぁ。
春にシネ・ヌーヴォで観た『アンデスの花嫁』の前年だ。
今作が当時支持されたのには社会の暗部、その貧困の描写への共感もあったのでしょうが、
伴淳三郎演じる元刑事と、その息子とのやり取りなんて、胸掴まれたよなぁ…
先ずは一本目。
長尺の、しかも旧作上映なのに、お客さんが結構来てて嬉しかったね。
まぁ、流石に606席埋まるってのはないのですが、あのロビーの賑わいだよな。
夜の上映がないのと、大劇のメインターゲットでもあった親子連れが楽しめそうな旧作上映もあって良かったのでは?なんですが、あくまで新作上映を最後迄組んでいるところに気概を観た。
と、思いきや、来週からの大劇60年の感謝企画東映名作ワンコイン(500円)上映!第二弾『仁義なき戦い』は一日五回上映だ!
大劇で仁義の上映、夕飯時に終わってそのまま呑みに繰り出したいねぇ~(私のスケジュール的に不可能なんだけど)
僕はデカいスクリーンよりか、どちらかと言えば小規模な場所の密度高い上映の方が好きなんだけど、大劇のシアター1みたいな有無言わせぬデカさは格別。
特に最前列なんかで観ちゃうと、まさに抗争のど真ん中に放り込まれたかの様な元祖4DX感あるぞ!
『飢餓海峡』の海とかも呑まれたもんなぁ…
凄い。
まぁ、今回の企画はフィルム上映でないので、如何せんデジタルの音響と大劇との相性には難ありな側面もありましたが、リマスターであろう鮮明な画に燃えた。
しかし、山守と槙原の余りの外道っぷりには眩暈する。
もう、それぞれが画面に出て来ただけでもワクワクすんのに、二人並んだ時には!はぁ、堪らん!
でも、観れば観る程に、青春映画としての側面が際立つなぁー
車中での坂井の広能への内面の吐露が胸に痛い。
そっか、前観た時も塚口サンの60周年企画だった訳だ。
奇妙な運命だ。
と言う事は大劇より塚口サンの方が2つ歳上なのか。
さて、まだ一本残っとるがよう。
定年間際、廃線迫るホームに頑なに立ち続ける健さんの姿と、最後迄新作上映に拘り続けた大劇とが矢張り折り重なるんだ。
今年頭にも塚口サンで観てたんだけれど、今このタイミングでの大劇での鑑賞は別格でした。
大劇と東映、そして健さん。
その繋がりに残念ながら実感沸かない世代ですが、当時通われてたお客さんや、その頃からのスタッフには感慨一入でしょう。
そうそう、いつもなら、迷わず最前列鑑賞なんですが、606席の巨大劇場、一度ぐらいは後方からこの空間を堪能してみようと、二階席から鑑賞しました。
しかし、二階席からでもド迫力だった!こんな感じだったのか。そして、思いの外に観易い。
(でも私には疲労するぐらいな最前列の方が性に合う)






