神々のたそがれ | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

神々のたそがれ
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2015年 @ 元町映画館


直前に観た『フルスタリョフ、車を!』のインパクトに眩暈してたとこで、更にこれを流し込まれたので、相当に混乱もしましたが、まんまカオスだった前作とは対照な、走馬灯を思わす停滞があり、割に心地酔い。


フィルム撮影を極めたかの様な絵画的な美に溢れた前作と同じく、此方にも雪景色が多くインサートされますが、明らかにデジタル撮影特有の時間の流れが“停滞”する静けさがあったな。 


そのクリアー過ぎるデジタルの画を憎悪するかの様に塗りたくられる糞尿や臓物…
異様な湿度。
よくもまぁ、こんな画を三時間持続させられたものだ。
メイキングの“Hard to Be a God”感を見てみたい。


『フルスタリョフ、車を!』からの流れで観たのもあるのだけれど、基本的にやってる事は一緒だよね。
“神”の絶対的な力とその苦悩を描く事で、彼の地の権力の恐るべき構図が見えてくる。


しかし騒がれ出した頃には本人はもういないって、ゲルマンと本作の運命もまた“Hard to Be a God”に引っ張られてしまってる気もするなぁ。
こんな世界を想像出来るのは神と映画監督だけの特権であろう。 


欲しくて堪らなかった、中原昌也氏(Hair Stylistics)のリミックス盤(付きパンフレット)。

もっとズブズブとした泥沼ノイズを想像してたんだけれど、思いの外にスタイリッシュで、荘厳なビートのシンフォニック作品だったな。

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