兎に角テンションMAXなSFアクションでぶっ飛んで来ようと小旅行気分(片道二時間近く掛かる…)決め込んでみたんだけど、ちょっとこれ唯アクションがスゲぇー!だけじゃない!
実質主人公はシャーリーズ・セロン演じるフュリオサだし、凡ゆる立場・世代の女性達の物語の集積を、あの荒廃を掘り起こせば見出せる。
そして、画がねぇ、ちょっと驚く程に美しい。
『スピリッツ・オブ・ジ・エア』とか過ったんだけど、どのシーンもその美しさ・強度に慄く。
細やかな砂埃、ギラつく陽射し、冷ややかな夜の闇…
アクションに関しては最早他の追随を向こう数十年許さないのではないのだろうか?
こんなに感覚器官すら筋肉痛起こす程の画の躍動は初めてな気がする。
しかも怒涛のアクションではあるものの、細部に至る迄緻密に作り込まれている為に、何が起こっているのかがクリアーなのが凄い。
上でのそれらを呑み込む砂嵐って構成に完全に許容値越えた!
アクションも一辺倒にギア入りっぱなしでなく、余白や緩急確りあるんだよね。
画/音の余白の配置は巧みだ。
肝心な台詞はくっきりと届くんだよね。
英雄としての死でなく、人としての生へとシフトするある登場人物を通して伝わる、愚かしい権力の構造への憎悪もまた今作のベクトルを強める。
あのカーチェイスからどんどんと振り落とされるモノ、そして剥き出しになるモノ。
人として生きる事を否定されて来た者達が、逃走しながら自信と表情を持ち得出す様の捉え方が素晴らしい。
面白かったのが社会があんな状況になろうが・いやなったからこそか、非常にシステマティックに経済が回ってる事で、口煩い会計士いるのには笑ったな。
重たい設定ではあるのに、えげつないキャラ立ちと、捨て身のユーモアもあって、観ていて風通しは好いんですよね。
まぁ、後半の諸先輩方の豪快な生き様に、下なんか俯いちゃいられねぇよ!だ。
しかし、砂漠がこんなにも舞台装置として、広いとか過酷とかでなく活き捲る映画も稀な気がしたな。
砂の粒子の美しさと、過酷な現実とのコントラスト。IMAXでの再現は絶品!
出てくる女性陣、皆鮮烈な印象残しますがゾーイ・クラヴィッツが好いなぁー
先日の笑う洋楽展でも紹介されてたとこだから余計に。
そうだ、至るところで初期ジブリ臭が結構しましたよね?
どの画も、余りにキマリ過ぎてて痺れっぱなしだったんですが、あのカラスが降りてた沼地(?) の画はゾッとする程美しかったですね。竹馬みたいなの履いてた人の構図とか素晴らしい。
地味なとこでは、砂漠を走るバイクの後輪が巻き上げる砂埃とかむちゃくちゃ綺麗やった。
あのギターとドラムに関してはもうスクリーンに映り込むだけでテンション上がる!
『バードマン』のあのドラマーに近い興奮あったよね!お前が鳴らしてんかい!みたいな(笑)。
ギタリストが休んでたらいきなり出番になって、慌てて鳴らすとことか最高!
遠方迄出向いてのIMAX鑑賞はちと迷いもあった訳ですが、結果大正解。
粒子の様にスクリーンに散りばめられた細やかな創り込み/迸る熱量を身体一杯で浴びられました。
お勧め!!!




