『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』
スクリーン二回目( 一回目の感想 )。
この手の時制が行き交う作品は、映画館で呑まれる様に混乱するのこそ至福だ。
にしても、二回目で展開分かっていてもドギマギするあの暗闇の一目(?)惚れ、そしてプロポーズ!最高だ。
二人が飛び抜けた美男美女じゃないところが、リアルで、身近で、そのキュートさに悶える。
あと、家族がねぇ…皆愛おしいのよ。
キット・カット最高!スピンオフして!
キット・カットの愛くるしい瞬間Best3!
1.お兄ちゃんがロンドン行くのを止めようと車の前に立ち塞がるとこ。
2.ギャラリーでお兄ちゃんの応援するとこ。
3.テンション高まってレイチェルに襲い掛かるとこ。
ビル・ナイ演じる父親は、全ての言動が最高だ。
いつか、あんな父親になって、子供と真剣に遊びたい!
でも、二回目観ると、タイムトラベル物としての穴がチラホラ。
勿論今作はSFじゃないし、あくまで“流れる時間を誰かと共有する事の愛おしさ”をスポイルし易くする為の装置でしかないんだけどね。
未来には行けない筈なのに、数年前に戻ってるシーン出てくるんだけど、そっからの数年は過ごし直してるのか?とか、子供出来た瞬間と生まれる瞬間との線引きもへっ?ってなるし。
その辺の粗さはロマンチックさで打ち消してるとしておこう。
昨年のベスト1 (一回目の感想 )に選んだ本作。
怒涛の2014年の映画館LIFEの〆だったし、一緒に行った友人と緻密に計画立てた岡山シネマ・クレール詣としても最高だったもので、その辺も込み込みだったのかしら?の再確認。
今回はパルさんって事で、当然2D上映だったし、丁度フラットな気持ちで観られるな、って気分での二回目。
でも、矢張り揺るがぬベスト1に相応しき傑作やった。
文句なし。
やっぱねぇ、この手の映画観ちゃうと、自分を投影せざるを得ない。
『ソロモンの偽証』なんかでもグッと来た、“嘗て吐き出せなかった想い”を代弁して貰えた気になる描写の数々。
スピヴェットの、自らを束縛してしまう加害者意識、疎外感。
と、あの悲劇で宙ぶらりんにされ、互いに踏み込めない家族のもどかしさ。
その可愛らしいヴィジュアルを一皮剥くと、ドロリと溢れ出る。
スピヴェットが父親に見せに行った、川の水流の模型、よく見ると土台にレゴとか使って作ってるのよね。
その辺の細やかさが流石ジュネ!


