『人のセックスを笑うな』は、レンタルで一度見てたんですが、『ニシノユキヒコの恋と冒険』経由の劇場での再会は別人の様だった!
オープニングからいきなり、ニシノユキヒコにも出て来た様な折り返しの坂がでーん!と出て来て、しかもたっぷりと間合い取ったその空間、闇…に、一気に呑み込まれた!
その後のトンネルもヤバっ!
危険信号出てたのにね!
あの風船の黄色さは、矢張り危険信号だったのだろうか?
それ以上行くと…
後にニシノユキヒコへと至る井口奈己監督の肝の座り…
バス停捉えた引きの画は凄いなぁ。
ポカーンとしたわ。
最初にあのアトリエ行く迄の流れも堪らんのよ。
ローカル線、駅、河原沿いのチャリ2人乗り、三叉路…
ストーブ一つ、マット一つで、何故あそこ迄引っ張れる!
リハとかしてんのか、あれ?
あの屋内の捉えた方に溜息。
その後2人で炬燵で甘いモノ食べてる画も好き。
炬燵繋がりで言えば、松山ケンイチの家での桂春団治演じるおじいちゃんとの絡みも良いよね!
あの炬燵にポッカリと開いたトンネル…
(オープニングのトンネルの暗闇との対比が面白い)
因みにホワイトデーの夕方にはTVでデスノート放送してたな。
その玉ノ井テアトル、働いてる蒼井優は仕事中寝てるし、友達をこっそり入れてあげたり、と、中々に緩い劇場ですが、あのシネフィルのおじさんのリアルな動きとか、中々にツボ突かれる描写満載。
何よりオールナイト上映のシーンをオールナイトで観てる倒錯が堪らん!
『ニシノユキヒコの恋と冒険』にも映画館(ジャック&ベティ)登場してましたが、その描かれ方に井口監督の思い入れがたっぷり詰まっている気がする。
ここでの蒼井優は、いつもの蒼井優なのに、今迄見た事ない表情が不意に過ってドキッとする。
いつも触れられる距離にいるのに、触る事が出来ない。その苦しみをニット帽でグィっと隠してる様に胸がチクチク。
あとはホテルで松山ケンイチの周りをピョンピョン跳ねてるシーンも好き!
忍成修吾くんも地味な扱いなれど、そのクールな佇まいとは反比例な、いじらしさ・頑なさがあってかわいい。
あのキスの不意打ちにシンパシー。
美大が似合う。
“それぞれのふたりナイト”ホワイトデー編、そのラインナップや並びの意図を紐解くのも楽しい。
みなみ会館には“終わらない学園祭”な乗りを常に感じているのですが、今回のラインナップなんて、その最たるものを感じたな。
『フローズン・タイム』と『人のセックスを笑うな』が共に美大を舞台にしたお話なのも面白いし、『ハロルドとモード』と『フローズン・タイム』が誕生日パーティーで終わるのも興味深い。
『色即ぜねれいしょん』と『フローズン・タイム』のまさかのスウェーデン繋がり(笑)!は、大人への階段登るって繋がりでもあった訳だし(フローズン・タイムでのあの階段のシーンをスクリーンでにはドギマギしてしまった!)。
四作共にホワイトデーならではの、うだつ上がらぬ男の子のトキメキを捉えたセレクトだった訳ですが、一方でどの作品も一瞬に訪れる永遠の輝きを知って大人になって行く話でもあったな。
ホント、この瞬間を逃さなくって良かったよ。
そうそう結構ギリギリに会場着いたので(発券時間スタート2分前!)、会場の様子見えなかったけど、休憩中に結構な人数で驚き!層も幅広かったよ。
女子トイレに行列出来てたオールは初。
みなみ会館のオールナイトって絶妙で、何より敷居が高くないんだよね。
土曜の夜、例えば一人で寂しい夜であったり、デートの延長であったり、唯々映画をたっぷり観たい!であったりな、私たちをあったかく呑み込んでくれる。
今回の様な“ふたりナイト”なんて、有名店舗のパンや珈琲の販売もあったりで、空間としての過ごしやすさが抜群。
※戦利品の潰れたメロンパン20分の休憩時間ってのも寛げるな。
こうなると誰か誘うハードルも低くなるよね。
勿論一人だと入り難いとか全然ないし。
オールナイト上映なんだし、寝てても良いんだよ。ってのは大きい。
休憩中、パートナーに寝てて抜けちゃったとこ穴埋めるのも楽しいしね(そんな光景チラホラ)。
いやぁ~、相当なハードスケジュール(仕事明けでそのまんま参加したので帰宅した頃には26時間ぐらい起きっぱなし)で挑んだオールナイト上映なれど、ホント楽しかった!
みなみ会館にも、お供してくれた友人にも感謝!




