いやぁ、これまた凄い。
前半こそ、あぁ、流石に達観したかの様な作品なんかな?と落ち着いて観てたところからの中盤以降、バリバリ剥き出されるレネの往生際の悪さが最高(笑)!
ゴダールが3Dならレネは究極の2Dや!か、どうかは別としても、豪快な書き割りセットの醍醐味が爽快!
観始めると、このヴィジュアルや謳い文句、結構ズルいなぁ(笑)と思うんだけど、後味は頗る良い。
アラン・レネって未だに『二十四時間の情事』『去年マリエンバートで』が語られる訳ですが、そこへ最後まで抗ったかの様な、大胆不敵さ!
イラストでの街並みや、書き割りでの家。それぞれの家と家の移動の映像も簡素。
あの人物UPの背景の壁紙みたいな画(合成前?後?)もインパクトある。
と、多分にレネの肉体的移動を伴わないで良い撮影方法が採用されたのでしょうが、それを大胆にも映画的に好転させる手腕は流石。
書き割りの舞台みたいな家の前で、映画内舞台の練習をしてる設定からして相当に倒錯してる訳なんですが、その舞台を観た登場人物に“映画の方が良い”って言わせちゃうんだから捻くれも大概にせえ!だ(笑)。
そもそも中心人物であるジョルジュが全く登場せず、最早桐島状態なんですが、ラスト迄観てると彼にレネ自らを投影している気がしてならない。
自らが去った後、あんな風に語られたかったんじゃなかったんかな?
ラストにほんの少し出演しているアルバ=ガイア・クラゲード・ベルージ
何とも鮮烈な印象残すのですが、そっか、『最強のふたり』のあの娘役だ!『ベティの小さな秘密』の主演の子でもある。『ぼくを葬る』にも出てるとか。


