上映中何度も“ちょっと、待ってくれ!これ程とは聞いてないぞ!”と、逸る鼓動で今すぐ劇場飛び出して“おい!皆、世界レベルでの映画界激震の事件の現場だぞ!”と叫びたくなった。バケモノ!
オープニングからエンドロール迄、隙無しにみっちり詰まった緊張感なんて言葉じゃ生温い、生物的な危険信号すら感じさせる程の“殺意”にも似た、凡ゆる映画への愛と憎悪。
邦画なんてレベル、遥か凌駕したそれ!
あんなシーンで泣くとは今迄の(映画)人生で思ってもみなかったけど、あの頃吐き出したくっても吐き出し方分からずに呑み込んでた諸々が一気に吹き出したんだろうな…
いやぁ…役者陣がさぁ…
あの予告観てた限りは、またまたそんなん揃えてさぁ~と嫌悪すら感じてたのに、これどうだ?いやいやいやいや、ベテランから無名の新人迄、素手でガチな演技のバトルロイヤルやで!
教師役の黒木華ちゃんがねぇ…ホント、これ『幕が上がる』と同じ役者が演じてる教師か!?ってぐらいの不安定な神経の綱渡りが見える様が凄い…
因みに『花とアリス 殺人事件』でも教師役でした。
ほんの少しの出演で、真にトラウマを遺す市川実和子…
アレはあかん…
永作博美も凄いよねぇ…
あれ、ホントに91年に戻ってんじゃねぇの?ってぐらいの童顔っぷり➕バブリーな髪型➕喋り方。
あの娘と絡むシーンにはファンながらもゾッとしっぱなし…
田畑智子さんの顔のアップにもゾクゾクした。
幾分ヒステリックな役柄の安藤玉恵さんが、まともに見えちゃうぐらいに周囲の女優陣が異常なテンションなんだよ。
大人の役者陣のあんなにも常軌を逸したガチっぷりを引き出したのは矢張り選りすぐられた33名の中学生の無名の子役達だ。
よくぞ、あんな面子揃えたものだ。
演技力は当然ながら、その顔力は近年の邦画では規格外。
な、浅井松子を演じる富田望生ちゃんも演技初経験なのか!
もうね、樹里への、涼子への、その自らのバランスの中、あの笑顔から聞こて来る悲鳴が痛い。
あの歩道橋での彼の底知れぬ(純粋故の)怖さよ。
あの眼は『FORMA』のあの穴だ。
大手俊次を演じる清水尋也くんのぶっきらぼうな荒々しさが、他が余りに異様過ぎるのでまともに観えてしまうと言うのもご愛嬌(笑)。彼には後編に期待大!
そして何より一番驚いたのが、神原和彦を演じる板垣瑞生くんで、ちょっとトンデモない役者の誕生に立ち会えたのではないのだろうか?
その兆候は予告のあの笑顔にもあった訳で…後編、その予感が確信へと変わるのか?
今作特別な想い入れを持てるのは、登場人物達が同級生だと言う事。1990年で中2。ど真ん中。
果たして私は、バブリーな大人たちへのあんな眼差しを持てていたのか?
因みに全くの同級生達の物語としては、『海がきこえる』もそうなのだ。
さて、あの子達は、どんな高校生生活を送ったのであろうか?
エンドロール後、後編の予告流れるんですが、違和感あるなぁ。
前編のも思い返せば確かに映される画はまんまだったのに、印象こんなに変わるか?だった。
あの前編の予告に抵抗感じてた人、騙されますからご安心を。









