ソロモンの偽証 前編・事件 | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

ソロモンの偽証 前編・事件
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2015年3月 @ 塚口サンサン劇場


上映中何度も“ちょっと、待ってくれ!これ程とは聞いてないぞ!”と、逸る鼓動で今すぐ劇場飛び出して“おい!皆、世界レベルでの映画界激震の事件の現場だぞ!”と叫びたくなった。バケモノ!


オープニングからエンドロール迄、隙無しにみっちり詰まった緊張感なんて言葉じゃ生温い、生物的な危険信号すら感じさせる程の“殺意”にも似た、凡ゆる映画への愛と憎悪。

邦画なんてレベル、遥か凌駕したそれ!


あんなシーンで泣くとは今迄の(映画)人生で思ってもみなかったけど、あの頃吐き出したくっても吐き出し方分からずに呑み込んでた諸々が一気に吹き出したんだろうな…

それぞれの泣く場所で溜めてたもの見える筈だ。


成島監督、私の涙腺を何度も決壊させた『八日目の蝉』の監督でもありますが、そう言えば彼が映画監督になるきっかけとなったあの出来事を今思い出して震えた。


いやぁ…役者陣がさぁ…
あの予告観てた限りは、またまたそんなん揃えてさぁ~と嫌悪すら感じてたのに、これどうだ?いやいやいやいや、ベテランから無名の新人迄、素手でガチな演技のバトルロイヤルやで!


教師役の黒木華ちゃんがねぇ…ホント、これ『幕が上がる』と同じ役者が演じてる教師か!?ってぐらいの不安定な神経の綱渡りが見える様が凄い…

因みに『花とアリス 殺人事件』でも教師役でした。

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記憶にも新しい『0.5ミリ』と『百円の恋』の同時期上映で堪能できた安藤サクラの凄さにも痺れたものでしたが、『ソロモンの偽証』と『幕が上がる』、そして『花とアリス 殺人事件』と教師役縛りで観比べられる黒木華の変幻自在っぷりは更に上行くかも!?


ほんの少しの出演で、真にトラウマを遺す市川実和子…

アレはあかん…


永作博美も凄いよねぇ…

あれ、ホントに91年に戻ってんじゃねぇの?ってぐらいの童顔っぷり➕バブリーな髪型➕喋り方。
あの娘と絡むシーンにはファンながらもゾッとしっぱなし…


田畑智子さんの顔のアップにもゾクゾクした。

幾分ヒステリックな役柄の安藤玉恵さんが、まともに見えちゃうぐらいに周囲の女優陣が異常なテンションなんだよ。 


大人の役者陣のあんなにも常軌を逸したガチっぷりを引き出したのは矢張り選りすぐられた33名の中学生の無名の子役達だ。
よくぞ、あんな面子揃えたものだ。
演技力は当然ながら、その顔力は近年の邦画では規格外。 

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主人公藤野涼子演じる藤野涼子ちゃんは、何と今回が演技初経験な上に、役名でのデビューと、まさに伝説を目撃している訳ですが、彼女の眼力には射抜かれる。

歩道橋でのあの表情、そして体育館での立ち回り…泣いた!

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多くの学生達の中、圧倒的な存在感で強烈な残像をスクリーンに焼き付ける三宅樹里を演じる石井杏奈ちゃんは何とE-girsのメンバーなのか!?

兎に角この娘の眼光が暫く脳裏から離れそうにない…

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兎に角もう…この娘の事想うと…

な、浅井松子を演じる富田望生ちゃんも演技初経験なのか!
もうね、樹里への、涼子への、その自らのバランスの中、あの笑顔から聞こて来る悲鳴が痛い。

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事件の渦中でありながら、前編ではほんの少しの出演。なれど、強烈なインパクトを残す柏木卓也演じる望月歩くん。

あの歩道橋での彼の底知れぬ(純粋故の)怖さよ。
あの眼は『
FORMA』のあの穴だ。 

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大手俊次を演じる清水尋也くんのぶっきらぼうな荒々しさが、他が余りに異様過ぎるのでまともに観えてしまうと言うのもご愛嬌(笑)。彼には後編に期待大! 

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そして何より一番驚いたのが、神原和彦を演じる板垣瑞生くんで、ちょっとトンデモない役者の誕生に立ち会えたのではないのだろうか?

その兆候は予告のあの笑顔にもあった訳で…後編、その予感が確信へと変わるのか?


今作特別な想い入れを持てるのは、登場人物達が同級生だと言う事。1990年で中2。ど真ん中。

果たして私は、バブリーな大人たちへのあんな眼差しを持てていたのか? 

因みに全くの同級生達の物語としては、『海がきこえる』もそうなのだ。

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さて、あの子達は、どんな高校生生活を送ったのであろうか?


エンドロール後、後編の予告流れるんですが、違和感あるなぁ。

前編のも思い返せば確かに映される画はまんまだったのに、印象こんなに変わるか?だった。
あの前編の予告に抵抗感じてた人、騙されますからご安心を。