2015年2月 @ ミント神戸
しかし何だねぇ。シーズン1のファンだった身としてはこんな展開予想だにしなかったし、正直深夜放送のみで心満たし続けて欲しかったのが本音なれど、そこはそれ、松岡錠司監督、これは映画でしか撮れない深夜食堂。ふらりと寄っといで。
先ずは果たしてあの見事な30分枠をどう2時間の映画へとトレースするのか!?だったんだけど、全体を3話構成に仕立て、巧みにテレビドラマの世界から映画の深淵へと誘う事に成功している。
頭の「ナポリタン」はテレビドラマの延長線上な作りで、常連さんを安心させると同時に、一見さんにこの“深夜食堂”の世界を一気に味わわす。
高岡早紀ヤベェな!
真ん中の「とろろご飯」は最もお気に入りのメニュー。
映画ならではの新展開を見せつけ、常連さん&一見さん双方を一気に取り込む!
もう、このパートは完全多部未華子ちゃんにヤられる!
おかわり!!!
そしてラストの「カレーライス」は、完全に“映画 深夜食堂”である。決してドラマでは描けなかったであろう凄みがある。
菊池亜希子ちゃん、良い役者になった…
今作、TVドラマの映画版だなんてのと切り離して松岡錠司監督の完全なる新作として観ても大満足で、在り来たりなドラマ⇄映画の蜜月に決して甘んじてない。
故に常連さんじゃない人に一杯詰め掛けて欲しいな。
しかし、ホント、細部に至る迄、このシリーズへの愛が詰まってて、でも、それが隠し味として練り込まれているので、常連さんは歓喜し、一見さんはこの味に惹かれTVドラマシリーズを貪るであろう。
まぁ、でも中央パートの「とろろご飯」だよ。
あれだけで何杯も行けそう。
スピンオフして一本の映画としても成立しそうな程のクオリティと強度。
ホント、素晴らしいなぁ…
あっ、涎が…
「とろろご飯」、オープニング早々多部未華子ちゃんと谷村美月ちゃんが超接近遭遇だなんて、邦画界の事件が勃発するのに大興奮!
ほぼニアミスで終わったのが残念なれど、いつかガッツリ共演して欲しいね!
ここでの谷村美月ちゃん、ホントちょっとだけの出演なれどインパクト抜群!
あの関西弁はやっぱ堪らんねぇ~
何やねん、“香ばしい臭い”って!
食堂二階に間借りしての日常生活の諸々から滲み出るエロス(撮影も絶品!)
キョドる心ダダ漏れな身体、その“臭い”に特化した演技。
とろろご飯を茶碗両手で持って待ってるあの姿は餌待ってる子犬そのもの!
そろそろ彼女の本領に邦画界が気付く時だ!
あぁぁ、もう首ったけ!
個人的には横浜聡子監督の『真夜中からとびうつれ』でのクールな立ち振る舞いにハッとしたのが初発見でしたが、他にそそられるタイトルがあんまなくって…
もっと観たい!
そうだ、ここには近年のインディーズ邦画ファンやサブカルっ子には堪らん倒錯あるんだ。
「ナポリタン」での高岡早紀&柄本時生。
「とろろご飯」での多部未華子&渋川清彦。
「カレーライス」での菊池亜希子&筒井道隆。
そんな組み合わせなんて、きっとここでしか出会えない!
それと、田中裕子さん!
あんなんあかんやろ!
『共喰い』でも肝冷したけどさ、今回それ越えてるんじゃ…
TVドラマなら確実放送禁止レベル!


