Life,Laughter&Loops | Electronic Dolphin Eats Noise

Electronic Dolphin Eats Noise

空論上の九龍城

2014年12月 @ 元町映画館

『Life,Laughter & Loops』

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正直ドキュメント映画としての作りは素っ気ないものの、これが滅法面白くって、最後にはこの電音翁にメロメロになっちゃう訳ですから、大成功でありましょう。


あの某夢の国のあの楽曲他、誰もが耳にした事がある電子音楽の名曲群で知られるジャン=ジャック・ペリーの、生誕80周年を記念して作られたドキュメント。でも、10年前の作品なの(現在85歳)?


基本(ってかほぼ)、ペリーが自身の道程を喋り倒してるだけ。なのに何で面白いんだろ?と呆気に取られるんですが、それもその筈、話のデカさ、そして語り口の愛苦しさはホドロフスキーとタメ張る。 

ジャンゴ、モンタン、コクトー、ピアフ、ダリ、ディズニー、そしてDr.モーグ…

今は亡き伝説の偉人達との驚愕のエピソードの数々を悠々と語るペリー。
こんなに“出会い”に恵まれた人生も稀で、
そんな20世紀の華やかなポップカルチャーの大いなる幹を軽やかに辿るに最適な作品でもある。ペリーや電子音楽に詳しくない・興味ない人もお勧めだ。

何よりペリーのあの可愛さ♥️ 


タイトルに“Laughter”が入っている事からも分かる様に、全編笑顔で話し捲るペリー。その成功と現役感の秘訣はそこにありな気もする。観てるこちらも幸福お裾分けされる。 

劇中で印象的だったのが、フランスの現代音楽/電子音楽の大家であるピエール・シェフェールと会ったペリーが、同じミュージック・コンクレートでも僕ならポップに仕上げると主張して驚かれたって話。

そうなのだ、ペリーの音楽には、その制作の壮絶さや困難さを微塵も感じさせない、溢れる音楽への愛が軽やかに乱舞し捲る幸福感が満ちているのだ! 

その溢れる幸福感には、幼き戦時中にナチスにより制限されてしまった音楽への渇望が満たされた時の至福を忘れられないからこその、血の通ったリアリティがある。 


人生を夢で満たす術は何も特別な事じゃない。勇気と希望と遊び心に溢れた至福の74分間。 


但し、今作、基本ペリーの一人称なので、ペリーがどんな人生歩んで来たのかは解るものの、その多角的な視点での考察は皆無で、そこが欲しかった気もしないでも。 

登場して来る偉人の殆どが鬼籍に入った今難しいのも分かるんだけど、例えば後続への影響だとかね!

本人が現代のテクノに迄言及してる訳だし。 

コンビ組んでたガーション・キングスレイだって健在なんだし、彼へのインタヴューとかも欲しかったなぁ。
ちょっとだけ流れる二人での演奏シーンは矢張り至福だ。

あとペリーとDr.モーグを繋いだ、ウォルター(ウェンディ)・カルロスもちょっとだけエピソードに登場しましたが、『moog』『Life,Laughter&Loops』と作られたんなら、

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次は彼女のドキュメント観たいよね!難しいんかなぁー?