カルロス | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

カルロス
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2012年10月 @ KAVC

乗り切った…
流石に二日続けて移動なしの三本立て一気観(前日にはアンゲロプロスの『ユリシーズの瞳』『こうのとり、たちずさんで』と『籠の中の乙女』を観た)はクタクタになったな…
あっ、いや、(この日)もう一本(桐島)観たんですが…


『カルロス』。
第一部の完成度高いな!うんで、あの終わり方がまた良い。
あれだけででも成立する。
けど、あの後をじっくり描いたからこそ、逆照射されてもいる。


まぁ、テロリスト、そしてカリスマの孤独や葛藤、厭らしさやみっともなさを、身も蓋もなく描く第三部。
これがまた残酷なまでで…


それらを繋ぐ第二部の密度と来たら…


お腹パンパンです。


あんな選択肢もまた青春。
これは美化でなく。

『カルロス』みたいな映画(元はTVドラマですが)がきちんとエンタメしちゃうのが、やっぱちゃんと向き合ってるな、大人な文化だな、と思うのです。


残酷な描写のショッキング具合(悲鳴上げてるお客さんいた?)や猥褻な描写のグロテスク具合も、流石アサヤスだなーと、唸った。
強烈だけどくどくない。


オリヴィエ・アサイヤス(こっちの方がしっくり)って、何か着地点が曖昧模糊な印象の作品多くって、今まではあんまり確り向き合えてなかったけど、『カルロス』を観ちゃったらもう!
『クリーン』とか好きでしたね。

音楽の趣味もやっぱ良い。
あのファクトリー系なささくれ立ったギターが被さる瞬間とか、ちょっとグッと来ちゃったり。

No New Yorkのジャケみたいな写し方なとことか鳥肌立った。