『ブランカニエベス』
サイレント映画の手法を、全く新たな解釈、いや、音を消す事で得られる新たなる“聴こえ方”を僕らに提示してくれてた。
あの官能の響きよ!
これの爆音上映なんてやられたら鼓膜躍るな!
消す事で得られるリアリティ。
色彩もそう。
そうそう、『ゼロ・グラビティ』もあの無重力を徹底して描いたからこそ、のラストだったもんな。
『少女は自転車にのって』
これは、想像を絶して素晴らしかった…
よくも、あんな鮮やかで一途な少女の“自転車にのりたい!”って想いに、あれだけの様々な思惑や問題を織り込んだものだなぁ。
寄り添うカメラも、漂う音楽も、忘れ難し魅力。
あんなラストだなんて!
確かにサウジアラビアと言う遠い地の、歴史・政治・社会的な背景が巧みに組み込まれた物語ではあるのだけれど、そこを突っ切る少女の一途な“自転車にのりたい!”って想いは、凡ゆる壁を越えてきっと貴方のど真ん中に響く筈。
彼女の、決して反抗などではない、純粋な心の躍動に触れて欲しい。
どこか『聴こえてる、ふりをしただけ』を思い出したなぁ。
『キューティー&ボクサー』
これもヤバいな…
凡ゆるツボ撃たれた…(涙)。
これ、とても残酷な物語でもあると思うのですよね。
ポスターなんかみると、“あんな歳迄互いを信じ合い共に歩んで来た”みたいな美談を期待しちゃうじゃない?
でも、勿論現実はそんなファンタジーとしてのみ成立しない。
例えば二人が日本で過ごしてたら?とかね。
でも、当然、二人の覚悟だなんて、こちらの想像を遥かに越えた境地で綱渡り合って来てたであろうし…
兎に角乃り子さんにノックアウトされるぜ!若い頃の激キュートさもぶっ飛ぶけど、未だ可愛いんだぜ!
そうそう、音楽が清水靖晃さんやったんなねぇ…
そー言えば、あの予告からしてそうやったわ。
しかし、オープニングのコールド・ソングのカヴァー“108 Desires”はズルい!
あれ、欲しいです。
こちらクラウス・ノミのヴァージョン。
そっか、PARCO繋がり!?
『ブランカニエベス』は兎に角幼少の頃の描写が素晴らしんだけど、『少女は自転車にのって』共々その展開はまるで朝ドラ(笑)。
そして『キューティー&ボクサー』での乃り子さんの徹底したその生き様。
お転婆にドラマは宿るのだ。


