震災と原発事故を背景に、そこで生きる事、闘う事を、あくまで日常の風景として描く。だからこそ浮かび上がる想いが痛く響くのだ。
本当の敵は目に見えず、振り上げたい拳がぶつかりたくない・ぶつかるべきでない相手へと向かってしまうのが私達の常。
杉野&篠原コンビ演じるお隣さんを音叉の様に巧みに共振させ、そこを突き破る瞬間へと持って行く様が素晴らしく、その瞬間のダイナミズムには唸った。
カメラが良いな。あの寄り添う様な温度の。デジタルもフィルムも使う人の意識次第なんだよ、ほんと。
同日に観た『おだやかな日常』と『この街のこども』、両者のあの抱擁が忘れられないな。
これから乗り越えなきゃならない事。
これまで乗り越えて来た事。
抱擁って最強のコミュニケーションなのかもしれない。
これまた同日に観た『ルーパー』でのあの抱擁も素晴らしかったぞ。
