もう、
この場内に流れてるピアノからして…
俗世が憎い!
ヴァンパイア…
あぁ…
…ヴァンパイア。
こんな時代に、いや、だからこそ純度高めないと、表現活動なんて持ちやしない。
『ヴァンパイア』は異形の吸血鬼映画のマントを纏った素っ裸の岩井俊二丸出しな映画、いや、最早映画であることにすら執着していない気すらする。
表現者なりの宣戦布告?
閉じてる悦楽と、開かれる快楽。
伴う恐怖。
やがて訪れ行く…
しかし“献血”する吸血鬼って(笑)。
いや、あれにこそ、想い象徴されてんじゃないだろうか?
陳腐な物言いだけどさ、アーティストってそんなものだろうし、じゃなきゃその存在は何で?って疑問や矛盾だらけだ。
岩井監督はその最たるサンプルとして、理想的なまでの歩みで私達をワクワクさせてくれたり、ガッカリさせてくれたり…
大体岩井監督のtweet読んでると解るじゃん(笑)。
しかし『ヴァンパイア』は、果たしてどれ程のお客さんに噛みつけるのだろう?
『リリィ・シュシュのすべて』以前・以後で彼を支持する層に大きな隔たりあるとは思うんだけど、今はもう“リリィ・シュシュ”以後ですらないだろう。
あの岩井俊二を全く知らない世代にどう響くのか?興味は尽きない。
しかし、高評価ばかり見えてるのは、まだまだコアな層にしか届いてないのだろうな…
そう言えばその製作段階から漏れて来てた女優陣の名前に悶えてたものでした。
監督の戦友とも言える蒼井優に、忘れ得ぬ一本『クジラの島の少女』のケイシャ・キャッスル=ヒューズに、ミーハーに顔が好きだった(笑)レイチェル・リー・クック!
これだけ揃ったらもう、お腹一杯。
まぁ、レイチェルは何か残念な役(彼女は役に恵まれない…)だったし、蒼井優も思った程引っ掛からなかった。
反面、決してメインでないケイシャは強く印象残るな。あの顔の造形がもうズルい!
一方でメインとも言えるアデレイド・クレメンスが一番印象薄く、ラストにだけ登場するクリスティン・クルックは鮮烈な印象残す。
監督、正直過ぎ!
主人公の母親役にアマンダ・プラマーなんだもんなー。
ちょっと強烈でした。

