2010年4月のmixiでのBlogより転載。
『スイート リトル ライズ』
“人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに。”
日が経てば、経つほど、ますます愛おしくなる。とっても不思議な映画でした。
観てる最中は、ちょっと“矢崎さん(監督)技巧的だなー”なんて偉そうな事思っちゃったり、中谷美紀のファッションに見惚れたり(個人的に好きな女の人にこんなの着て欲しいなーな服ばっかだった)、主役夫婦の生活スタイルに奇妙に感服しちゃったり、池脇千鶴演じる女の子の行動に思わず“怖~”っと声出しちゃったり・・・いらん処に気が囚われちゃう悪い癖が出ちゃいました。が、終わってからジワジワとまたドップリと浸かり直したいなと。
翌日堪らなくなって江國さんの原作を買っちゃいました。
その足で行き着けのカフェで読み始めたら止まらなくなっちゃって…
江國さんってこんな文章書く人なんですね。結構好みだな。
物語は大雑把に言ってしまえばW不倫。勿論そっから思い描かれるドロドロとかベタベタとかとは遥か離れた世界なんですが。
理想を現実化できた筈の結婚生活は、やがて惰性と諦念と空虚で張り詰められた只の儀式と化していた。
そこに欠けているものとは?本当に求めていたものは?
しかし、夫婦って、勿論経験無いんですが、難しいもんですねー
あんだけ愛し合って添い遂げた(当然そうであって欲しい)筈が、いつの間にやら冷めてしまう。孤独を埋める為のパートナーが、逆に助長させてしまうなんて・・・
保温する方法は?緊張感?嫉妬?いっそハードルを下げる?
中谷美紀と大森南朋。今まで散々沢山の映画であれやこれや演じてきてて見飽きてても良い筈なんすが、もうこの物語の夫婦にしか見えないんだもん。それって当然の話なんですが、やっぱ役者って凄いよなー
旦那の帰宅を迎える奥さんの所作とか、ベッドでの二人の距離感とか、薔薇園からの帰りの何気ない会話(ここでの中谷美紀の仕草や口調はひたすら可愛く切ない)とか、etc…二人の経て来た道程が一瞬で解っちゃう訳で、勿論演出の手腕もあるのでしょうが。
