ゼロ・グラビティ | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

ゼロ・グラビティ
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2013年12月 @ 109シネマズ箕面

これがIMAXと言う体感か!

これが『ゼロ・グラビティ』と言う体験か…

革命?進化?

いやいや、これは貴方と言う個を凡ゆる装飾を剥ぎ取った姿で取り戻し、これまでとこれからを強く繋ぎ直す為の通過儀礼であろう。

故に、この世界に生まれた全人類にお勧めしたい!!!


観た事もない映像、体験…ってよか、取り戻す為に味わう感覚だよな、これ。

あのラストの着床感…


『ゼロ・グラビティ』…すぅーっと、一本だけ太いラインの通ったシンプルな物語なれど、そのラインを解きほぐすと凡ゆる映画体験の興奮の術が巧みに編み込まれている。


兎に角視覚的にも暗喩的にも、ここに晒される孤独は絶望的で、それは今こんなところ迄来てしまった僕らそのものでもある。


多くの人が語ってる様に、この邦題は勘違いされそうだけど、無重力についての映画ではなく、重力についての映画だ。

最早呪いそのものな、逃れ得ぬ重力…

その重みを終映後嫌と言う程その身に味わえます。


やっぱ、しかしジョージ・クルーニーだよなぁ。
彼の軽さがこの作品の息苦しさを、唯の拷問(笑)に陥りそうなとこをギリギリで救っている。
あんな役者、他にいない。


そもそもIMAXで観るのに箕面まで行かなきゃならんって!ってプンプンしてたとこあった訳です。
余裕もって3時間ぐらい前に家出たのにギリギリとかって、映画観る前から一本分のスリル味わったし。
でもですね、やっぱ、そこまでして行くべき価値、いや、これはそうあるべきなんじゃなかろうか?


IMAX的な環境が映画の未来だなんて思いはしませんけど、選択肢として、そんな風に贅沢に時間やお金割いて味わう映画ってのも年に数本あるべきだなと。

特に『ゼロ・グラビティ』に関しては、その重力/無重力感覚こそが主役であり、物語以上な存在なんだから、IMAXでの異常なリアリティこそは最適を越え、一択と断言しても良い。
IMAXの魅力伝えるに、定期的に上映繰り返すべき。


今作、今年のぶっちぎりナンバー1と言いたいとこなれど、ちょっと圧倒的に感触違うんで、他作品との比較の仕様がない。

生命体としての自分の興奮に、文化的感覚がついて来れていない。

面白かったー !とか、興奮したー!とか、怖かった…とかで捉えると大事な物が零れてる。


しかし、あのラケットはないわ(笑)。





たかだか、映画一本観ただけなのに、この長旅感…

やっぱ、IMAX×ゼロ・グラビティは只事でないわ。


普段から映画館行く習慣ある映画好きは、まぁ、九割五部方観に行くんじゃなかろうか?なんで、置いといて、やっぱ、映画館には行かない映画好きや、日常映画と縁遠い方なんかに、是非挑んで貰いたいのよ、これ。可能ならIMAXで!


この体感そのものが物語でもある。
故に、最上の体感で挑みたい。


個人的にも3D×IMAXでもう一回観たいなぁーとは思いつつ、あの未体験の絶望的状況からの全細胞沸騰な感覚であったり、死の向こうの永遠の孤独をその直前から味わわされる恐怖とか思い出すと慄く。


臨場感ある映画っては何も3Dじゃなくったって味わえるものの、こと『ゼロ・グラビティ』に関しては3D、そして可能な限りIMAXを選択せねばならないだろう。
作品の持つ意味合いの重みがそれぞれで違ってしまう筈だ。
IMAX終り、席から降りた瞬間のあの感動は人として初めて味わえるモノ。


僕が、この人生で味わえたリアルタイムな映画の技術的革命って、『トータル・リコール』や『アビス』~『ターミネーター2』でのCG表現。
で、そっから約10年経ての『マトリックス』でのあの撮影が創り出した感覚。
更に約10年経ての『アバター』の3Dかなぁ。


でも、それらの興奮と『ゼロ・グラビティ』の革命が違うのは、今までは見た事もない映像が!だった嘗てとは違い、一生味わえないかもなぁーな体験をリアルに味わえるところだろう。
この革命が拡げる可能性は絶大だ。
が、しかし、ゼロ・グラビティは最初にして最強過ぎるだろう。