アダムとイヴ | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

2011年3月、mixiでのBlogを転載。



人間の無意識って不思議なもんで、時に奇妙なシンクロニシティとか誘発したりしますよね。



『恋する宇宙』
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新作でレンタル屋の棚に並んだ時から気になってた一本を旧作に落ちたタイミングで借りました。
何か、どっかで聞いた様なタイトルですが(苦笑)、サンダンスでも受賞したりと、海外では結構評価されてた一本であります。

主人公アダムはある障害が原因で人との距離の取り方を掴めずに大人になってしまった天文オタク。
彼の住むアパートの上の階に引っ越して来たべスは童話作家を目指しながらも、恋にも夢にも打ち破れて来ていた・・・
そんな二人が出会い、恋に落ちるも、様々な困難に見舞われる。

このタイトル程(原題は“ADAM”)のロマンティックなテイストでもなく、この予告程のユーモラスなテイストでもなく、地味っちゃー地味な作品だけど、障害との向き合い方だけでなく、それを前提としての日常を描く手腕は中々のもの。

ってか、アダムの姿には、あまりに恋愛(だけでなく人付き合いそのもの)に不器用・不感症・無関心になってしまった今の日本の男の子達の姿がダブるんだよなー

しかし、彼に“アダム”とネーミングしちゃうってのが興味深い。



そして、もう一本。



『イヴの時間 劇場版』
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こちらも以前から気になってた一本。

これネットで配信されてたアニメを劇場用に編集したのですね。

アンドロイドが日常に溶け込んでしまった世界をベースに、そっから焙り出される諸問題を描いたドラマ。

そりゃーもう、SFでは何十年にも亘って描かれてきた問題ばかり(ロボットの三原則がここでも引用されている)であり、今作だけの目新しさは皆無に近いけど、“アンドロイド達が交流を求めてカフェに集う”“ドリ系(アンドロイドに対して人間へのと同じ感情移入をしてしまう事)”“倫理委員会”なんてのは今の時代を反映してるなーと。

何より、“アンドロイド”と言うタームを使いつつも、ここに描かれているのはコミュニケーション不全な現代そのものなんだってのは明白で、だからこそもっともっと深い部分まで突っ込んで欲しかった気もするけれど、それは次シーズン以降の課題なのかもね?

まぁ、全く新しいヴィジョンとか(例えば嘗ての『lain』とかみたいな)、そんなんを期待するとちょっと肩透かしかな?あくまで普通のドラマとして描こうとした作品。

因みに“イヴの時間”とは、劇中で登場人物達が引き寄せられる様に集うカフェの名前。興味深いネーミング。



何で、こんな2本をたまたま同時に手にしてしまったのだろう。