WORLD HAPPINESS 2011
2011年8月7日 @ 夢の島
出演者は…
OKAMOTO'S
宮沢和史 GANGA ZUMBA
コトリンゴ
Fennesz+Sakamoto
高野寛
スチャダラパー
KIMONOS
LITTLE CREATURES
星野源
THE BEATNIKS
神聖かまってちゃん
サカナクション
salyu × salyu
YUKI
TOWA TEI
Yellow Magic Orchestra
生命の危機を感じた・・・
今年で早くも4回目。個人的には昨年から参戦しているワーハピ。
奇跡的にも今までの3回は天候に恵まれ、程好い曇り具合(+小雨)が続いたそうで、去年もベスト・コンディションだったもんな。
だもんなもので舐めて掛かってしまった・・・
昨年同様開場の3時間程前に到着。しかし既に100人以上の列・・・。皆さん何時から???
昨年はBブロックでステージは遠いわ、周りは窮屈だわ、と踏んだり蹴ったりだったけど、今年はAブロック!!!
入場したら走るぞ!と意気込んでたものの、入場方法が昨年と変わり、一端会場内の隅に詰め込まれ一時待機。
これがキツかった・・・暑い中ギュウギュウ詰めで20分ぐらい?あれで随分体力消耗したね。
さて、開場。
ワーハピは特殊なステージで正面にメインの大きなステージ、その左斜め横に小さなサブ・ステージ、それを交互に間髪入れずに進行して行くんだよね。
だからAブロックでも真正面先頭とかに行っちゃうとサブがよく見えなくなっちゃう。
その辺も考えつつ中々にベストな位置に陣取りました。
そっからはワクワクとスタートを待つのみだ。
オープニング・アクトはOKAMOTO'S。
いや~、若いね!そして盛り上げ方上手い!冗談みたいなヴィジュアルのリズム隊の巧さにたまげた!良いバンドじゃん。
続きましての宮沢和史 as GANGA ZUMBAはこんなフェスにはど真ん中なノリ。
あのプリミティヴなグルーヴ、迸る熱気、匂い立つ色香。
心地酔かった~
宮沢さん、貫禄が出てきたね!
で、コトリンゴ。
こりゃ、凄い!
登場した時の可愛らしさはどこえやら。ドラム&ベースとの強力なセッションの上で縦横無尽に駆け回るヴォーカル。
その破壊力は全アクトでもズバ抜けてたんじゃないかな?
「恋とマシンガン」の驚愕のカヴァーも最高!!!
彼女なんかを“J-POP”と呼ぶならば恥ずかし気も無くこの言葉使える。
うんで、前半のハイライト“Fennesz + Sakamoto”。
これが・・・難しいね・・・
Fenneszの紡ぐノイズと、教授の凶暴さとロマンスを兼ねたピアノ・・・内容は相変らずの素晴らしさだったものの、暑さのピークとあの空間ではその魅力も半減。
せめて夕暮れ時にやって欲しかったな。
兎に角この辺が一番死にそうだった時間帯だったのだ。
高野寛さん。毎年この人こそワーハピの裏ボスでは!?と思わせる程の活躍を魅せる彼。
今年は純粋なソロでも登場。
ヒット曲から新曲、YMOのカヴァー「君に、胸キュン。」まで、短いステージながら盛り上げる・盛り上がる。
流石。
ってか、そろそろ再評価時だろう!
スチャダラパー登場!
もう上がる・上がる・上がる。
スゲー!!!
オープニングにいきなりブギーバック!!!
原発に辛辣に言及しつつも、ユーモアも満載。
ロボ宙も客演。
そして「サマー・ジャム」まで!!!
正直暑さが尋常じゃなかったけど、場の盛り上がりも尋常じゃなかったぞ。
前半ANIのマイクの調子が悪かったのは残念。
KIMONOS。
うん。面白かった。
正直この二人が組んだらこんな音だろう、との計算以上の物を感じはしなかったけれど、基本好みな音だから。
これから注目致します。
で、問題のLITTLE CREATURES。
毎年何らかの形でワーハピやその周辺を支えながらも、本体の登場は初。
実際、名前は聞けど、その音は聴いた事無いって人多かったと思う。
まぁ、彼等の音を一言では括れないけれどね。
今回はシャープでタイトな音を聴かせてくれそうな予感で始まったものの、途中で天気が一変、雨が・雷が・・・で中断。
何とか再開したものの、非常に残念でしたね・・・
星野源くんは一転、その雨模様を逆手にとって即興的に弾き語りの内容を一部変更。
いきなり「はじまりはいつも雨」のカヴァーでスタートするんだもん。ズルい!
その後も“らしい”MCと、程好い塩梅の弾き語り、「スーダラ節」も歌ったりと、一気に雨で沈んだ会場の想いを解してくれました。
で、だ、中盤のハイライト“THE BEATNIKS”復活!
毎年何らかの形でステージには登場してた慶一さんと、幸宏さん(こちらは当然だけど)が4回目にしてやっと邂逅。
バックにはワーハピ馴染みの中堅ミュージシャンの面々が揃い、1st~2ndのナンバーから新曲まで取り混ぜた、手堅くもゆる~いステージを展開。
権藤さん・高田さん・堀江さんがいたんで殆どpupaじゃん!と思ってたらゲストで高野さんまで登場(笑)。若き高野青年はTHE BEATNIKSにその才能を発見されたんだよね。
で、で、で、大問題な神聖かまってちゃん登場!
しかし、意外や意外、割りと想定内のステージ(あれで?)だったかも?
ワーハピのファン層にとってどんな位置なのかが微妙なとこもあったのだけれど、「ロックンロールは鳴り止まないっ」のイントロでは場が凄く盛り上がったし、の子のMCやアクションの受けも良かった。
皆心が広いんだか、若しくは昔懐かしのニューウェーヴ勢に思いを馳せる部分もあったのか・・・
うんでもってサカナクション。
昨年のサブでの異様な盛り上がりを受けての連投。
そのステージも堂々たるもので、演奏・歌の充実度は勿論の事、曲の流れからステージの使い方、演出やらMCやら、早くも大物の予感。ってか、ワーハピの常連に耐え得る器用さと生真面目さが最大の武器か?
今回も「東風」引用したりね。
いや、ほんと、このまんまスクスク育って欲しいね!歪むなよ!
そしてsalyu x salyu!!!
最も楽しみにしていたと言っても過言ではない。
サブって事で僅か20分。しかし、それを最大限に利用して、一部の隙も無い極上の空間を作り上げてしまった。
勿論影で仕切るのは小山田猿。
3人のコーラスを並列してあの脅威の歌を見事再現するわ、バックの音もライヴ用にビルドアップされてるわ・・・
話題のINFOBARのCM曲に始まり、「ただのともだち」~「Saling Days」~「奴隷」と来て最後に「続きを」って流れはもう完璧でしょう。
そしてMCから〆まで全てを表現に活かしちゃうんかだら脱帽。
何より彼女のあの眼がね、ヤバイ。
今年のベスト・アクト確定。
で、お待ちかね、YUKIちゃん、遂に登場。
登場するまで本当に来てるのか疑わしかったけど、登場したらもうそれはYUKIちゃん以外の何物でもないキュートさでありました。
オープニングが「JOY」なのに悶絶だったけれど、MCも(よくよく考えたら変てこな)ダンスも、そしてヴィジュアルも、YUKIちゃんってもう“YUKI”って“スタイル”を生んでしまったんだな。
あのギターはちょっと手を出し過ぎ感あったけれど(笑)。
しかし喉の調子が悪かったのか、時折危うい瞬間があったのだけど、そろそろ作風の変え時なのかな~?なんて思いが過ぎったのも事実。
TOWA TEIさん。
完全にDJスタイルでしたね。
DEEE-LITE時代にライヴ中大怪我を負って以来抵抗があるそうで・・・
内容はもう完璧にクラブ仕様だったな。
時間帯的にも流れ的にも最高のシチュエーションでした。
あれでスムーズにYMOに流れたもんね。
そして・・・
トリは当然YMOである。
今年はまさかのアメリカ公演とそれに向けてのベスト盤リリース。
フジロックにまで登場。
と、いつになく攻めの姿勢な彼等。
いや、YMOの御三方ってずーっと重荷を背負って来た訳で、解散後もそれぞれの活動にじっとりと影を落として来てただろうし、1993年の再結成なんて今考えたら(内容の良し悪しは兎も角)悲劇と言ってもいいぐらいだ。
だからこそのSKETCH SHOWだったりHASYMOだったりしたのだろう。
そんな彼等も、ここ数年は衒いもなく自分達がYMOである事を楽しんでる節があって、特に昨年のワーハピでのステージの吹っ切れ具合と幸福感には、もしかしたらこれで終わっちゃうかもな~って想いも過ぎったり。
が、しかし、甘かった。
先ず一曲目には悠久の時空の流れを感じさせるインスト・ナンバーを演奏。
これが噂されていた『火の鳥』をモティーフにした新曲?
※実際そうだったらしい。
今回はYMOの御三方とフェネス+小山田+権藤スタイル。
皆“NO NUKES MORE TREE”を掲げ。
場の緊張感は最高潮に!
で、「Firecracker」!
いきなり!?
最新モードなループ音を巧に取り込んだ超ファンキーな演奏。
細野さんの木琴も冴え渡ります。
ラストの爆発音も決まりました。
3曲目には「Behind The Mask」。
昨年マイケル・ジャクソンによるヴァージョンも公開され、また再び世界から注目されたこの楽曲。
個人的にはあまり得意な曲じゃないけれど、やっぱあのヴォコーダーを生で聴くと流石に燃えるね!
次は「The City of Light」。
HASYMO名義でリリースされたこの楽曲。正直あんまりピンと来てなかった曲だったのだけれど、今改めてこの時に聴かされるとハッとさせられたね。
特に中盤の日本語パートの部分にグッと来る。
で、吃驚だったのが「京城音楽」!!!
先のアメリカ公演でも演奏されてたらしいけれど、これって本当一時狂った様に聴き捲くってた訳で、しかも近年のYMOにはもうこの手の音求めれないだろうなーとの思いもあった。だからこそイントロの音でのあの興奮はちょっと言葉じゃ表わせれない!
ただ、教授の拡声器があまり効果発揮してなかったのが残念。
しかも「灰色の階段」に続くと言う・・・
全体的に今回のステージで細野さんは地味だったんだけれど(元気なかった?)、これが聴けただけでも満足です。
更にここんとこ一番の盛り上がりになっている「体操」!
っと、考えたら『Technodelic』3連チャン!!!
もうね、YMOの最高傑作ってだけでなく、あれは20世紀の音楽史のピークを刻んだ音だと断言出来る
教授の拡声器&パフォーマンスも映えてた。
今回もお客さん皆で“体操”致しましたよ。
で、「千のナイフ」!!!
うぉ~っと、この曲、YMO/教授ソロと様々なスタイルで演奏されてきたけれど、今回の重厚で攻撃的トーンは何だ!?
しかも旗まで登場。この辺は賛否分かれそうだけれど、強い想いは伝わる。
何と言っても小山田くんのあんな過激なギターが堪能出来るのだ!
うんでもって「COSMIC SURFIN'~ABSOLUTE EGO DANCE」の奇跡のメドレー!!!
しかも、オリジナルのあの勢いまんまの演奏で!
失禁するかも?と思った。
改めて聴いても、何てハイブリッドで、何てラディカルで、何てチャーミングで、何てファンキーで、何てオリジナルな音なんだろう。
こりゃ、日本の最大級の発明で、しかも国宝だな。
そして「Cue」。
当時は随分悶義を醸し出した楽曲だったそうだけれど、今となっては海外では代表曲として認知されてたりもするとか。
あんまり好きな曲じゃないけれど、今、こうやって素直に演奏される様になった事には大きな意味もあるし意義もある。
そう言えば小山田ヴァージョンもあるんだよね。
そして一端終了。
アンコールに応えて「東風」!!!
しかも、超正攻法なヴァージョン!!!
もう参りました。
スカパラやクリスタル・ケイの客演、体操でのダンサー等々ギミックに溢れた昨年と比べると全く正反対。
カヴァーやソロ曲(主に教授のな訳だけれど)も排し、アレンジも殆どオリジナルを活かしたものがメインだった。
もう、YMOとしての強さを真正面からぶつけてみたった感じだよね。
自分達の遺産の功罪と向き合っているとも言えるか。
彼等が“NO NUKES MORE TREE”を大きく掲げる事への違和感とか持った人いるかもしれないし、全体的にストイックな進行だったのに寂しさを感じた人もいるかも(MC無かったもんね)。
細野さんがちょっと元気なさげだったり、フェネスの使い方が勿体無かった気もするけれど、これはもうYMOの本格的な攻撃開始の狼煙が上がったと言っても間違いはないだろう。
年内に新譜出るだろうし、下手したらツアーも???
※結局そうはならなかったけど。
それぐらい現在進行形の臭いと緊張感を漂わせていたね。
ワーハピはまた来年だけれど、YMOは来年まで待つ必要はないだろう。
それまでに街の灯りが戻りますように。いや、戻さねばならない。
