2013年8月。
@ KAVC。
KAVCのあの人工的な真っ黒い空間にポカリと蓋開けた、ケミカルなロマン、二本。
『タリウム少女の毒殺日記』と『カレ・ブラン』は、ネガポジで同じ目的のベクトル持った中々の衝撃作。
どちらも神経磨り減りますが、研がれた分鋭敏になれた気がする。
に関しては、まだまだ生々しい題材、幾分グロテスクな描写、“今”な表現を大胆に取り入れた構成、と、映画って表現の最前線をいささか暴走気味に粉砕・拡張してはいますが、その実は随分オーソドックスな青春譚であったりもする。
Twitter上でグラビア自画撮り部を設立する等、新たなるアイドルの在り方を模索する倉持由香ちゃんのクールな演技。
AA=の爆音。
事件そのものを描くのでなく、少女の目を通して、そこに見えたであろう世界を映画に再現する。って観点から『モンスターズ・クラブ』思い出した。
一方で『カレ・ブラン』
は古典的SFの延長戦上のその先で、全く新しい地平切り拓いた、会心の一作。
極限にまで削ぎ落とした説明的描写・台詞、静寂以上の沈黙を強いる音楽、ハッと時折胸掴まれる鮮烈な画…
オープニングの熊のエピソード、鳴り続けるブザー音、果たして“何が”見えるのか?
衝撃的な迄にシュールな描写満載なんですが、だからこそそこかしこの暗号を解読せんとイマジネーションはフル稼働され、今の情報に埋没し思考絶え絶えなこの世界を反転せんとす、革命の足音が脳内に鳴り響く。
しかし共に、鑑賞後食欲を忘れさすダイエットムービーでもあったな(笑)。

