A感覚 | Electronic Dolphin Eats Noise

Electronic Dolphin Eats Noise

空論上の九龍城

昨年秋、まさかの、そして何故このタイミング!?な、Alfa時代のスタジオ盤四作の最新リマスター&高音質CD再発がありましたが、今年が何とメジャーデビュー25周年!
20周年の折には衝撃の11枚組BOXリリースがありましたが、さて今年は…



では、ここで、2009年7月、そのBOXリリースの報を受けての気持ちの昂ぶりが暴走したmixiでのレヴューを転載。
今もまた再考でしょう。

先ずはAlfa Years

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1989年9月リリースのメジャー・デビュー盤『Earth Born』
この時点では笑ってしまう程森岡さんと藤井さんの作風に距離は無い。80年代のエレポップ~ニューロマンティックやボディ・ミュージックをベースにした快楽的で浪漫過多な楽曲が並びます。
初期の代名詞「Body To Body」やライヴで盛り上がった「Passing Mountain」、壮大なロマンを感じさせる「Earth Born」、ジャーマンな匂いが漂う「L-Mess」「Spindle」やノイジーな質感が心地良い「Black Ice」・・・名盤!
これNine Inch Nailsの1stと同時期に出たんですよね。しかも、こっちの方が出来は上かもしれない。

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1990年4月リリースの2nd『Document』
僅か半年でリリースってのが時代のスピードを感じさせますがクオリティは驚く程高い!森岡さんのアコースティックな味付けと藤井さんのメタリックでノイジーな質感が加味され作風の違いが若干(笑)
ボディを極めた「No Pleasure」で幕(膜?)を開け、森岡さんの作・編曲が絶好調(実際はスランプだったみたいだけど)な構築度を誇る「Private Pride」「Twist Of Love」、えっ?藤井曲?な超ポップな「Escape」、お得意のジャーマンな「Faith Is A」「Coma Baby」と続き、あまりに美しい情景が浮かぶ「After Images」で余韻を残し終わる流れが素晴らしい!名作!
「Twist Of Love」のシングル盤のカップリングに収録された「Needle」が未収録なのが残念・・・
抜群の相性を魅せる藤田タカシさんのギターやKIKIさんのコーラスも忘れられない。

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1990年11月リリースのクリスマス・ミニ・アルバム『3[drai]』
これまた半年でのリリース(働かせられ過ぎ!)とは思えぬクオリティ。
森岡・藤井それぞれの思い描くクリスマス・ナンバーに、3人がそれぞれ歌・作詞・作曲・編曲・演奏orプログラミングを担当したソロ曲(若干手伝い合ってますが)と、藤井さんが作ったライヴ用のインスト1曲の全6曲。
彼ららしい荘厳で暗黒なクリスマス・ナンバーも良いですが、やっぱソロ曲が素敵だ。
海辺でのんびり寛ぎ捲くる森岡曲「Brilliant Fault And Sky Was Blue」、当時の中東情勢に噛み付いた藤井さんの強烈にノイジーなスラッシュ・ナンバー「Much Of Madness,More Of Sin」、これまた中東の哀しみを切々と謳い上げるアコースティックな遠藤ナンバー「Flow」。
スルーできない佳作。
後に3曲のレア音源追加した『3[drai]+3』なんてのも出ました。

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1991年5月リリースの3rd『愛と平和』
未だ代表作・最高傑作との声が多い大作。これまた半年のペースでのリリースが驚異的ですが、前作『3』が好調なセールスを記録したのでかなり好きな風に作れたとか。
当時の世界情勢(湾岸戦争等)と大きなシンクロを見せた作品で、上り調子だった人気・評価も追い風になり世間の認知度も一気に広がった。
まぁ、リアルタイムで聴いた時の衝撃は忘れられないですよ。
徐々に解き放たれつつあった藤井さんの趣味が全開になった作品でオープニングからギー!ガー!ザー!と不気味なノイズ音が流れ、当時の邦楽では考えられないディストーションの掛かったヴォーカルが乗っかり慄きました。まだ海外でもNINがブレイクする前ですからね~早かった!
藤井さんに引っ張られ、遠藤さんも嘗て無い程攻撃的な歌詞+ヴォーカルを披露し、森岡さんもそれを補完する様な楽曲を提供している。
但しよく言われてる程にインダストリアルやノイズ一辺倒の内容では無いんですよね。
ノイジーな世界が拓ける「Sand Lowe」~インダストリアル・スタイルを極めた「Virtual War」~強烈に重いダンス・ビートの「Ego Dance」の流れは衝撃でしたが、その後は美しくも儚い世界を魅せる「Last Flower」や皮肉たっぷりのロック・ナンバー「America」、自虐気味のデス・ユーロビート「Final」、藤井さんお得意のジャーマン・スタイルな「Optimal Persona」、奇妙なエキゾチック・ナンバー「Texture」と続き、「Sand Lowe」のアコースティックなヴァージョンに辿り着く。
かなり音楽性の幅は広い。まだまだ未成熟・背伸びしてる感もあるんですが後に大きく花開く蕾が沢山沢山・・・傑作!
ここまで時代を切り裂き・突き刺し・焼き付けた作品なんですが、今聴くと一番時代を感じさせてしまうのは宿命ですねー
杉山勇司さんのエンジニアリング、成田忍さんや上領亘さんのゲスト参加が嬉しい。
初回には2曲リミックスを収録したボーナス・ディスクが同梱されてました。

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1992年8月リリースのライヴ盤『Reiz』
Alfaへの置き土産。映像版もあり(DVD化熱望!)。
若干アッパーなナンバーばかりで構成されてしまってるのが物足りなくもありますが、熱気は凄いです。この時期の打ち込み物のライヴ故若干音弱いですが、ザラっとした質感は中々捨て難い。ごそっといじり替えられているアレンジも特筆物。
藤井さん作の短いインストナンバーのオープニング「Nocturene」&エンディング「Cantigas」や中盤で盛り上がる「Something Around」はここでしか聴けない!

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1992年12月リリースのリミックス盤『Alter Ego』
契約の切れたAlfaがメンバーには関係無いところで勝手にリリースした作品ですが、流石Alfaだけあって人選・クオリティが凄まじい!
Cabaret VoltaireにAdrian SherwoodにJah WobbleにThe Grid・・・メンバーのルーツでもあろう方々から、当時の旬であった808 StateにNightmare On WaxにLFOにRenegade Soundwave・・・
これ以後メンバーもよく利用した808の「Body To Body」や当時のクラブの感覚まんまなGridの「No Pleasure」、そして待ってました!な組み合わせのSherwoodによる「Needle」が先ず強力。Jahの「Texture」やキャブスの「Midara」はちと肩透かし。改めて聴き直して気に入ってるのがGraham Bonnetによる「Final」。原曲は敢えて下世話なアレンジが施されてて好きじゃないのですが、これ聴くとキャッチーなテクノ・ポップ風なリミックスにメロディのポップさが際立ってて楽しめます。
これ1992年ですからね!電気が『Vitamin』をリリースする前夜、Sonyがあの怒涛のテクノ攻撃を仕掛ける遥か前ですもの。

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1993年6月に出たAlfa時代のベスト盤『Single Collection '89-'91』
Alfaで出た5枚のシングルの表題曲+カップリングに『愛と平和』の初回のオマケのリミックス2曲を収録。更に『愛と平和』収録の名曲「Last Flower」の別ヴァージョン(バックに鳴っているSEが無い)をオマケで収録。これはここでしか聴けない。
但し、カップリングに入っていながら未収録の曲もあって、「Body To Body」のClub Mixと「Escape」の2nd Mixと「Virtual War」のDub Versionは何故か入って無い。この3曲は『3[drai]+3』に補完されました。あと、インストの「Necron」も入ってないな~

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1993年9月リリースのリミックス盤第2弾『Twist And Turn』
『Alter Ego』の好評を受けてのリリース。Alfaはこんな事ばっかやってたから潰れたんだよ!いや、そんなとこが好きでもありましたが。
前回のゴージャスな面子に比べると若干地味目でありますが、内容は負けてません。
あんまリミックスのイメージが沸かないPWEIやEMFなんかのデジ・ロック勢やメンバーの同胞とも言えそうなThe OrbitalにAdamski、そしてPolygon Window!勿論あのRichard Jamesですよ!
全体的にクラブ向けと言うよりリスニング向けなリミックスが多く、インテリジェンス・テクノ~エレクトロニカの流れに挟み込みたい作品ですね。
PWEIの「Jaro '68」やEMFの「Back Lash」が意外に地味なんですが、もっとアッパーな曲渡しても良かったのでは?
Polygon Windowは相変らず全く自分の世界にしてしまってます。でも藤井さんってRichardを評価してなかったよね。
Orbirtalの「Belive In A Blue World」やAdamskiの「Faith Is A」はまんまだな~と。藤井さん、Orbitalは好きなんだよな~
しかし、この殺人的にダサいジャケットは・・・

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1996年8月に出たAlfa時代のベスト盤『Super Best Of Soft Ballet』
Alfaの他のアーティストとの共同企画で出たシリーズで、2枚組で3000円とお買い得。YMOとか荒井由実のも出たね。
内容は2枚組なんで幅広く収録。上記した様なカップリング楽曲やリミックス盤の音源なんかも入ってる。深く考えなければかなりいい感じ。
このジャケットに使われているアートワークはTMR-eのアルバムにも流用されてました。

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2000年6月に出たAlfa時代のベスト盤『The Very Best』
これまたAlfaの他アーティストとの共同企画で出た。リリースはEMIからですが。お値段2000円。買う気も失せる手抜きなアートワーク(でも買っている・・・)
収録曲は可も無く不可も無く。曲順がかなり謎だが。これと言って特筆する内容が全く見当たらない。

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2003年12月に再結成の流れで出たAlfa時代のベスト盤『1989-1991 The Best』
これが出たお陰で今までのベストは役割終えた。
藤井さんが担当した初のリマスター音源に「Virtual War」「Ego Dance」の英語ヴァージョン収録と至れり尽くせり。フルアルバム3枚それぞれの時期のライヴ映像を入れたDVDも付いていた。
難を言えば「Needle」未収録か・・・やっぱ自分のヴォーカルが嫌だった?