哀しくも美しく、残酷なまでに儚い・・・
ぼくのエリ 200歳の少女 [DVD]/カーレ・ヘーデブラント,リーナ・レアンデション
静寂な画から漏れるエロスとタナトス。
『ぼくのエリ 200歳の少女』。
ネタバレまんまな邦題(でも、それは大した問題ではない)、映倫による不本意な修正(これは問題だ)、に負ける事無く、一部で早くもカルトな人気を誇る作品となった現代のお伽噺。
いやー、もうね、ストーリーはさて置き(原作を映画的に換骨奪胎している様で、様々に解釈出来る)、主演二人の存在感がもう破格なまでに絶品!
オスカーの繊細さと、秘めた情熱。
エリのしなやかな野生的美。
その危うく燃え上がる愛の炎にはスウェーデン映画ここにあり!な真骨頂が聳えてた。
70年代の格調高いオカルト映画を思わせる禍々しいムードがスウェーデンの雪景色との相性抜群で、しかも監督の“解ってらっしゃる”演出術は“見せるべき時”と“見せないで大丈夫”の線引きを巧に使い分けてる。あのプールのシーンとかさ、もう!って唸っちゃった。
同一原作を早くもハリウッドで再映画化した『モールス』は異母兄弟と言ったところか。
あちらも気になるところ。