アンヴィル! | Electronic Dolphin Eats Noise
- これは・・・これは・・・奇跡のドキュメンタリーだろう!!!
- アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち~(初回生産限定盤) [DVD]/アンヴィル

物語は1984年の日本の大型ロック・フェスに遡り始まる。
そこにはスコーピオンズやホワイトスネーク、そしてボン・ジョヴィの姿があった。皆世界を股に架け大きな成功を手に入れたバンド達だ。ある一組を除いて・・・
そのバンド“アンヴィル”は劇中にもある通りメタリカ・アンスラックス・スレイヤーや元ガンズのスラッシュ等々の錚々たる面々に大きな衝撃と影響を与えたのだ。が、本家は全く売れなかった・・・
しかし彼らは活動暦30年を越えた今も現役である。
その中心にはバンド結成以前より続くリップス(Vo)とロブ(Ds)の鋼鉄の絆が確りと結ばれていた。
カメラは今のその姿を(時に残酷な程に)愛情たっぷりに追いかける。
生活の為に音楽とは掛け離れた現実的な労働に身を置く彼ら。と、その犠牲になりながらも(音楽的成功を)信じて待つ身内の姿。そして世界中からその動向を見守る熱烈なファン達。に、目頭は熱くなりっぱなし。
その一方で彼らへのレコード会社やライヴ会場のスタッフ達の反応や対応はあまりに冷たい。
そんな夢と現実の狭間で永遠と思われたリップスとロブの友情は揺さ振られ脆くも崩れそうな気配が漂ってくる・・・
アンヴィル。この名前は恥ずかしながら記憶の奥底でチラついている程度でありました。若かりし頃メタルに随分嵌ってた頃もありまして、その頃に名前は聞いた事はあったと思う。でも曲は聴いた事あったのかな~?それぐらいの予備知識でした。多分この映画が無ければ永久に忘れ去ってたかもしれない。
彼らの代表曲にしてシーンに決定的な影響を与えた名盤『メタル・オン・メタル』のリリースは1982年。
その音は後々に確かな影響を与えているにも関らずの過小評価。要因は色々あるのでしょうが(映画でもその辺について色々語られてますが)、こればっかは本当どうしようもないんだよなー。彼ら以外にだってそんな風に語れるバンドは沢山いる。ただ、しかし、彼らの様にその後も30年近きに亘り己を信じ継続して来たバンドは他に中々見当たらない。今作を見た全ての人はリップスとロブの姿に自らの嘗て描いた夢を投影させ号泣必至でございましょう。
さて彼らの運命や如何に!?
メタルの現役&旧ファンは当然ながら、メタルなんて知らない・興味無いって方に(こそ)是非見ていただきたい。

