9月20日、肥満症治療薬のセチリスタット(商品名オブリーン錠120mg)が製造承認を取得しました。
適応は、「肥満症(ただし、2型糖尿病及び脂質異常症を共に有し、食事療法・運動療法を行ってもBMIが25kg/m2以上の場合に限る)」と言うことで、ただの肥満では処方できません。
これは日本初となるリパーゼ阻害薬です。
脂肪を分解し消化吸収を進めるリパーゼを阻害することで、腸管からの脂肪吸収を抑制します。
脂肪の吸収が抑制されるので体重を減らせるわけです。
なお世界的に見ると、欧米では同じリパーゼ阻害薬であるオルリスタット(商品名Xenical:日本未承認)が発売されていて、ネットを通じて購入使用している方が多数おられます。
以前私もオルリスタットを自ら使用してみたことがあります。これは今回開発されたオブリーンより作用は強いものと思われますが以下のような使用感でした。
・確かに脂肪の吸収が悪くなって脂肪混じりの弁が出ます。オレンジ色の油が便器の水面を覆います。1回ごとに便器洗浄剤を使う必要があるほどでした。排便時の手間は増えます。ただ、オブリーンは日本人に合わせて作用を弱くしていると思われますので脂肪便で苦労することはないかもしれません。
・食事をしても脂肪の吸収が3割減少するので空腹感が出てきます。この際に炭水化物を摂ると減量はできません。
・おならをする時に油断すると脂肪だけ出てくることがあります。何度か下着、ズボン、いすを汚してしまったことがあります。これは使用者のほとんどが経験しています。
・結論としてはリパーゼを阻害して脂肪の吸収を抑制すると一時的にやせますが、継続すると空腹感が強くなり食欲が増してくることが分かりました。その際に空腹を満たすために炭水化物を摂るとダイエットはできなくなります。炭水化物の吸収は抑制され無いためです。
食べた脂肪の吸収を抑えるサプリメントは今までもありましたが、効果が弱くどれも消えてゆきました。
オブリーンは間違いなく効果はあります。
しかし、服用によって空腹を感じやすくもなりますのでその際に食べることをある程度我慢しなくてはいけません。
将来炭水化物の吸収を抑える薬も出てくるといいのですが。
結局大切なのは、バランスの良い食事を適切な量で摂る事なんですね。