寒かったり温かったりと体調管理が大変な上に、今年は少し早い時期から花粉も到来しました!
ワタクシ飲んだくれは体調が悪くても花粉で香りがわからなくても、アルコール消毒と言って相変わらず飲んでいますが皆さまはいかがですか?
3月のwine-kanはフランスワインフェアを開催しています





この中でワタクシ飲んだくれのオススメは
オート・コート・ド・ニュイ レ・クロ・デュ・プリュール
(ティボー・リジェ・ベレール)
リリースするやいなや、あのロマネ・コンティと同じ評価を受け、一躍トップスターの仲間入りを果たすもまだまだ進化が止まらない注目のつくり手によるワインです





ティボー・リジェ・ベレールの一族はナポレオンに仕えた貴族出身で、18世紀からラ・ロマネやリシュブールやクロ・ド・ヴージョなどのグラン・クリュを所有するブルゴーニュの名門貴族でした。
ところが80年代にワインつくりをしていた人が亡くなるとワインをつくる人がいなくなり、畑は他の生産者に貸しできたワインを販売していました。
そんな状況に不満を持っていたのが一族の1人であるティボー・リジェ・ベレールでした。
パリの都会で育ちますが、いつかは自分が一族の畑からワインをつくる!という思いを募らせ、学生の頃からブルゴーニュに行き、醸造学校を卒業し、その後はインターネットでワインのバイヤーとして活躍し、ワインに関わり知識を吸収し準備を進めました。
そして26歳で畑を相続すると、それまで貸し出していた畑を取り戻し、2002年にワインつくりに取り組み始めます。
そして始めて数年で驚くような高評価をうけました。
ある世界的に影響力のある女性ワインジャーナリストが、2005年ヴィンテージのリシュブールをロマネ・コンティと同じ評価をしました。
ティボーのリシュブールはDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社)のリシュブールの隣にありますが、それを飛び越えてロマネ・コンティと同じ評価を受けるという偉業を成し遂げ、世界中のワイン関係者に衝撃を与え、ブルゴーニュのトップ生産者の仲間入りをはたしました。
ブドウ栽培は全て有機農法で行われ、一部ビオディナミも取り入れ、馬に鋤を牽かせるなどして耕作されています。低い収量で収穫され、更に選果台で選り分けられたのち除梗。あまりピジャージュもルモンタージュもされずに発酵。熟成に際して、新樽の使用率は最高でも40-50%です。醸造に余計な手を加える事はなく、自然なワインに仕上げています。由緒正しい畑ならではの気品やキレイなミネラルが感じられます。
で、このワインですが、ニュイ・サン・ジョルジュから10キロほど離れたArcenant(アースナン)村の斜面のブドウを40%使用。畑は南向きで、土壌はコルトンの丘と同じ”Marne blanche(マルヌ・ブランシュ:白い泥炭土)”。よりフル・ボディーでリッチなワインがつくられます。
同じオート・コート・ド・ニュイのラ・コルヴェ・ドゥ・ヴィリィーに比べるとリッチとはいわれています。
現段階ではまだ落ち着いていない雰囲気があり、統一感はこれからさらに向上するのではないでしょうか。スミレや土などの香りや力強さがあり、2014年らしい?キレイな酸やミネラルも楽しめ1本になっています。
年々価格が上がっているので、この先また値上げを考えたら今のうちに飲んでおきたいワインですね





それでは、皆さまのご来店をお待ちしております。