最近は一段と寒い日が続きますが、ワタクシ飲んだくれはアルコール消毒と称して飲みまくっております

そんな中、アルコール消毒と称して飲むには勿体ないワインが入荷しましたヨ

シャトー・カントメルル
ボルドー好きにはお馴染のワインかもしれませんが、
格付け5級で尚且つ一番最後に載っているとい事で、たいしたワインではないのでは?なんて思っている方には、一度飲んで目を覚ましてほしい程素晴らしいワインなんです

ここで重大な発表です!
実はカントメルルは元々メドック格付けに入っていなかったのです!!
これはどういう事かというと...
メドック格付けはナポレオン3世がフランスの豊かさを世界に誇示する為にパリ万博を開催する事にしました。
万博を開催する際にボルドー商工会議所は、ワインの格付けを行うための準備を行うこととなり、仲介人の組合いに赤ワインと白ワインの銘柄リストを出させ、ワインの売価で5級までのクラスに分けたのです。
しかし、オリジナルのリストにはカントメルルは記載されていなく、後から追加されました。
これは当時のカントメルルが、ボルドーの仲介人を通さずに直接交渉などをしていたために仲介人が価格を知らなかったからと言われています。
現実にはカントメルルは町を代表するワインをつくっていたそうで、オランダでの評判が高かったことは間違いありませんでした。
同時に5級に格付けされた他のシャトーのワインよりも実際に高い価格で取り引きされていた記録が残っていて、その資料を揃えて組合へ提出するとリストへの追加の要求が認められたそうです。
1855年の万博開催中にカントメルルは5級クラスとしてリストに加えられることになりました。
この歴史あるリストが変更になったのはこれが最初のことで、2度目は1973年にシャトー・ムートン・ロートシルトが1級クラスに格上げされたわずかにこの2つしか例がないことなのです。
ちなみに1867年の万博の際に、カントメルルはワインの出来の良さを評価され銀メダルを授与されています。
他にもカントメルルが素晴らしいとされる資料が残っているそうで、中にはフィロキセラとベト病でブドウの樹が瀕死に追い込まれた時期にである1884年はシャトー・ラフィット・ロートシルトより高額で取引されたと言われています。
しかし戦争で畑が小さくなったり、オーナーの交代でカントメルルの名声はやがて陰りが見えてきました。
しかし、近年のオーナー交代で品質がup!!
かつての名声を取り戻す日も遠くはあません。
で、この2008年は始めから柔かく、しかし力強さも兼ね備えた素晴らしいワインに仕上がっています。

2008年は2009年や2010年に隠れていますが、素晴らしいヴィンテージです。
是非、さえずる(カント)クロツグミ(メルル)という名にふさわしい、美しいワインをご賞味ください。
それでは皆様のご来店をお待ちしております。