鹿児島 芋掘り体験 その3 | 浅草・スーパーダイマス・酒の大桝のブログ

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秋深し浅草観音裏から、
酒の大桝 本店 石山でございます。

前回、芋の収穫を体験し、テンションの上がった我々一行は、
再び『小正醸造日置蒸溜蔵』さんへ
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スタッフの方々の熱烈な歓迎に感動し、小正専務さんの熱意溢れるご挨拶を
いただいた我々は、いよいよ製造工程の見学へ

ここ『小正醸造日置蒸溜蔵』では、
1日50トンの芋から1.8ℓ25000本分もの芋焼酎が生産されています。
原料のさつま芋は地域ごとに分けられていて、150もの生産農家さんの顔が全て見えるものなんです。
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厳しいチェックを受けたさつま芋は、ベルトコンベアに乗り選別工程へ
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我々も選別工程を体験させていただきました。
芋焼酎の酒質に悪影響を及ぼす傷んだ部分を丁寧に取り除いていくのですが、
慣れないワタクシは悪戦苦闘(汗)
ベテランのお母様たちに優しく教えていただきながらの作業でした。
わずか数分の作業でにもかかわらず、腰に痛みを感じたワタクシ石山・・・
この作業を毎日7時間続けるお母様たちに感服です。

選別を経たさつま芋は、1時間20分蒸され、冷却後粉砕されて二次仕込みのタンクへと
送られます。
二次仕込みの際に芋を使用すれば芋焼酎、麦を使用すれば麦焼酎になります。

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二次もろみは蒸溜工程を経て、焼酎へと精製されます。
こちらでは、縦型、横型の蒸留器を使い分けて焼酎の個性を引き出しています。
蒸留器から出てきたばかりの焼酎は炭酸ガスの香りが強めでした。

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こちらは手作りで仕込みをする『師魂蔵』


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杜氏さんによる麹造りを見ることができます。

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仕込み6日目の二次もろみ
発酵中はプクプクと泡立つ表面も、発酵が落ち着いてなめらかに


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昔ながらの木樽の蒸留器
木と焼酎のいい香りがします。
蒸留されたばかりの焼酎は少し白濁していました。

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師魂蔵の地下にある、かめ壷貯蔵庫。
少し濁っていた焼酎もねかせられることで、きれいに澄んでいきます。
土の中に育つ芋は、土が原料のかめ
土の上に育つ米や麦は、木樽との相性が良いそうです。
その逆は・・・あまりいい結果にはならなかったそうです。
こちらの貯蔵庫には、試験的なロットも貯蔵されていて、美味しい焼酎を造るための試行錯誤が伺えます。



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こうした造られた焼酎は瓶詰め工程へ
左の明るいところでは、光を当てて瓶のひび割れや異物のチェックをしています。
人の目で1本1本検査されているんですね。
目がチカチカしそうです。

製造工程の見学に続いては、お待ちかね(?)の試飲です。
今回は、試飲のほかに、原料の「黄金千貫」を使った料理やさつま芋の食べ比べなどもさせて頂きました。

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「黄金千貫」はホクホクねっとりとして甘味も強く、食べても美味しい芋なんです。

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試飲した芋焼酎は黄麹、黒麹、白麹、芋麹を使用したものと原酒が用意されていました。
黄麹はフルーティーな印象
黒麹はホッコリまろやかな味わい
白麹はキレの良いシャープな印象
芋麹は芋の甘い良い香りがより強く感じます。

そして原酒はまるで焼き芋や麦焦がしのような甘く香ばしい香りと力強い味わいが印象的でした。

そして、芋焼酎の美味しい飲み方も教えて頂きました。

それが「お湯割り」です!

たかが「お湯割り」と侮ることなかれ
美味しい「お湯割り」には正しいレシピがあるのです。

まず、グラスにお湯を先に注ぎます。このお湯が先というのがポイントです。
そして、芋焼酎を5対5、もしくは6対4の割合で注ぎます。
こうすることで比重の関係で程よく混ざり合い、香りとまろやかな味わいを楽しめます。
温度は42度、人肌より温かいぐらいがベストだそうです。

このお話を聞いて、前日「お湯割り」で呑まなかったことを後悔した、ワタクシ石山でありまし
た。
皆さん、是非お試し下さい!


今回の見学会を通して、生産農家さん、醸造元のスタッフの皆さん、多くの熱意ある方々の手を経て一つの酒が造られていくという事を肌で感じる事が出来ました。

その熱意をお客様に伝えていくのが、酒店スタッフとしての私の仕事だと感じます。
まだまだ未熟者のワタクシ石山ですが、皆さんに楽しんで頂けるよう精進いたしますので、今後ともよろしくお願い致します。

ということで、今夜は楽天優勝を祝って、芋焼酎で乾杯したいと思います(笑)

皆さんも美味しいお酒を楽しんでくださいね!